米国で異質の〝閉店ブーム〟大統領選、有権者の関心事は不法移民へ 15万円未満の万引きは釈放…近未来を予兆、絶望映画が大ヒット
こんな状況だから、ハリウッド映画「CIVIL WAR(内戦)」が大ヒットした(日本公開は10月4日)。
あらすじは、連邦政府から19州が独立し、カリフォルニア州とテキサス州が、首都ワシントンDCを攻撃する。州軍はジェット戦闘機も戦車もミサイルも持っている。大統領は暗殺され、議会は破壊される。近未来の米国を予兆するような暗い絶望の映画を、列をつくって見に行く米国人って何を考えているのか?
■宮崎正弘(みやざき・まさひろ) 評論家、ジャーナリスト。1946年、金沢市生まれ。早大中退。「日本学生新聞」編集長、貿易会社社長を経て、論壇へ。国際政治、経済の舞台裏を独自の情報で解析する評論やルポルタージュに定評があり、同時に中国ウォッチャーの第一人者として健筆を振るう。著書に『2025年トランプ劇場2・0! 世界は大激変』(ビジネス社)、『AI VS 人間の近未来』(宝島社)、『悪のススメ―国際政治、普遍の論理』(ワニブックス)など多数。