ごはん「小盛り」でも痩せない?成否を分けるのは「器」、見た目からの手法
ちまたには、健康づくりやダイエットに関する情報が氾濫しています。たとえば、特定の食材や食品であったり、健康食品やサプリメントに出会ったりします。これらは流行を繰り返してきましたが、それらで「真に健康になった人」は果たしているのでしょうか。 筆者のひとり(堀口)は、たまたま両足を骨折して入院生活を送った3カ月間、栄養のバランスとエネルギー量(カロリー)が管理された食事をとり、3食しっかり食べていたにもかかわらず自然と体重が減りました。この食事を普段の食生活で再現しようと、管理栄養士(平川)に相談したことから、この「食事戦略」が生み出されました。本コラムではその考え方や実践法を紹介していきます。 *本記事は『最強の食事戦略』(著;堀口逸子・平川あずさ、監修:津金昌一郎、発行;ウェッジ)をもとに執筆されたものです。記事の内容と連動する書籍の該当箇所を最後に<参考>として紹介します。 写真でわかるごはんの量の「錯覚」
飯椀にごはん「半分以下」でも人によっては多すぎる?
結局のところ「体重」を管理する、すなわち適切な体重にする、維持することは「食べる量」を管理することに他なりません。食材の「量(g)」がわかれば、調味料の誤差はあっても、日本食品標準成分表(文科省)を使ってカロリー計算をするのだから、大きな問題にはなりません。 それではその「量」をどうやって私たちは普段、把握しているのでしょうか。米飯を食べるとき、社員食堂などで、飯椀に「半分くらい」「大盛で」とお願いしていませんか。 私たちのスケールは「飯椀」すなわち盛り付けられている「器」なのです。ところが、サイズがまちまちなのが和食器。飯椀のサイズは、直径に深さにバラエティにとんでおり、その容量は実にさまざまです。 先日とある工場の社員食堂で昼ごはんを食べました。ここの飯椀のサイズはどんぶり。「半分以下でお願いします」と言いましたが、100g(運動しない場合の女性1食の目安量)を超えているなと感じました。