【西武】隅田知一郎“マダックス”99球で広島を完封「最終回ちょっと球数意識」球団36年ぶり
<日本生命セ・パ交流戦:西武5-0広島>◇12日◇ベルーナドーム 西武隅田知一郎投手(24)が99球で広島打線を完封し“マダックス”達成で4勝目を挙げた。 球団では88年の松沼博久氏以来、36年ぶりの快挙。昨年8月の日本ハム戦以来、自身2度目の完封で、本拠地では初めてとなった。 直球で押し、8回終了時点で84球。9回に2安打されて「最終回ちょっと球数意識したんですけど、連打されて無理なんじゃないかなと思いました」と吐露。最後は小園を3球三振でぎりぎり達成。「(勝利球は)記念にします」と笑った。 ▼西武隅田が99球、日本ハム伊藤が98球で、それぞれ初めて100球未満の完封をマークした。西武の100球未満完封は88年9月1日の松沼博久(阪急戦で99球)以来。日本ハムでは22年4月19日の加藤貴之(楽天戦で90球)以来だった。1日に2人が100球未満の完封勝利を記録したのは、66年7月3日に石岡康三(サンケイ)が広島を99球、渡辺泰輔(南海)が東京を90球で完封して以来、58年ぶり。 ◆マダックス 100球未満での完封を意味する造語。大リーグのブレーブスなどで通算355勝を挙げ、殿堂入りしたグレグ・マダックスは、通算35完封のうち13度を100球未満で達成。抜群の制球力で「精密機械」と呼ばれた。