ヤマハのオートマ変速機構「Y-AMT」を搭載した「MT-09 Y-AMT」が年内発売! ホンダEクラッチ/DCTと何が違う?
価格は+10万円以内?
国内で7月に実施されたオンライン発表会では質疑応答もあり、走行性能などについても言及された。 まず、このY-AMTを最初に搭載する機種として発表されたのはMT-09 Y-AMTだが、今後についてはMT-09系の並列3気筒マシンをはじめ、MT-07系の並列2気筒マシンへの搭載も明言された。このほかにもヤマハは『複数の計画がある』としており、Y-AMTの市場への普及次第で多機種への展開も見えてきそうだ。 Y-AMTを用いたMT-09の0-400m加速は10.9秒だといい、888cc/120psのエンジン性能を考えればかなりのもの。ライダーがマニュアル操作で毎回これと同じフル加速を再現できるかといえば、それ相応のスキルが求められそうだ。 チェンジペダルについては完全に排除されており、オプションとしての設定もなし。シフト操作をするレバー型スイッチは材質やフィーリングにこだわったものだという。 Y-AMT搭載による価格上昇は「大幅ではない」としており、ホンダEクラッチの+5万円、DCTの+10万円を意識したものになりそうだ。ちなみに、燃費については通常のマニュアルトランスミッションと同等だそうだ。 ──シフト操作は左手側のシーソー型スイッチで行う。『+』ボタンを人差し指で引くように操作してシフトアップ、親指で『-』ボタンを押してシフトダウンできる。ATモードでの走行中も操作で介入が可能だ。 ──右手側スイッチボックスにはAT-MTやモードを切り替えるボタンがある。 ──ヤマハ最新のスイッチボックスと大きく変わらず、システムのシンプルさとコンパクトさがうかがえる。
ホンダEクラッチ/DCT、BMWのASAと何が違う?
気になるのは、相次いで登場しているホンダEクラッチやDCT(デュアルクラッチトランスミッション)、さらにBMW・R1300GSアドベンチャーに搭載予定のASA(自動シフトアシスト)といった機構とどう違うのか。今わかっている情報を表にまとめてみた。 Y-AMT YCC-S DCT Eクラッチ ASA クラッチレバー なし なし なし あり なし シフトペダル なし あり オプション あり あり ハンドシフト あり あり あり なし なし 自動変速 可能 不可 可能 不可 可能 マニュアル変速 可能 可能 可能 可能 可能 AT限定免許 OK OK OK NG OK メカニズム MTベース MTベース DCT専用 MTベース MTベース 搭載機種 MT-09 FJR1300AS アフリカツイン他 CB650R/CBR650R R1300GS 発売 2024年内 2006年 2010年 2024年 未発表