スティーヴ・マックィーンがナチス占領下のアムステルダムの歴史に迫る「占領都市」公開
「それでも夜は明ける」のスティーヴ・マックィーンが監督を務めた4時間11分のドキュメンタリー映画「Occupied City」が、「占領都市」の邦題で12月27日に東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開されることが決定。このたび日本版ポスタービジュアル、予告編、場面写真が一挙解禁された。 【動画】いかなる作品とも異なる手法で、ナチス占領下の記憶をつづる「占領都市」予告編 マックィーンの妻であり、歴史家のビアンカ・スティグターによる著書「Atlas of an Occupied City (Amsterdam 1940-1945)」をベースにした本作。オランダの首都・アムステルダムが、第2次世界大戦中の5年間ナチスドイツの占領下に置かれた歴史を、同地を第2の故郷として暮らすマックィーンが「二度と繰り返さないために」と映画化を構想した。本作ではアーカイブ映像やインタビューによる回想はあえて使わず、子供たちの声が響く公園、美しいレンガ造りの家といった130カ所に及ぶ“現場”を35mmフィルムで捉え、計り知れぬ恐怖の日々を体感させる。長尺作品のため、上映中にはインターミッションが1回設けられる予定だ。 このたびYouTubeで公開された映像には、現在のアムステルダムにあるさまざまな場所と、住民たちのごく普通の日常が切り取られている。撮影監督は、ポール・ヴァーホーヴェンなどと仕事をともにしてきたレナート・ヒレッジ、音楽は「aftersun/アフターサン」のオリバー・コーツが担当し、A24が製作を手がけた。日本では今年3月に「TBSドキュメンタリー映画祭2024」の海外招待作品としてプレミア上映が行われており、配給はトランスフォーマーとTBSテレビが担当する。 (c) 2023 De Bezette Stad BV and Occupied City Ltd. All Rights Reserved.