映画『本心』池松壮亮、妻夫木聡ら演じる登場人物の内面が見え隠れする名セリフ入りキャラポス解禁
池松壮亮が主演する映画『本心』より、池松、三吉彩花、水上恒司、仲野太賀、妻夫木聡、田中裕子が演じる登場人物たちを、それぞれが心の奥底に隠し持つ“本心”や“葛藤”が見え隠れするセリフと共に写し出したポスタービジュアルが解禁された。 【写真】池松壮亮、三吉彩花、水上恒司、仲野太賀、妻夫木聡、田中裕子のセリフが記された各キャラクタポスター 本作は、『月』『舟を編む』の石井裕也監督が、平野啓一郎の同名長編小説を映画化。今からさらにデジタル化が進み、“リアル”と“ヴァーチャル”の境界が曖昧になった少し先の将来を舞台に、急逝した母の“本心”を知るためAIで母親を蘇らせる青年と、彼を取り巻く人間の“心”と“本質”に迫るヒューマンミステリーだ。主演の池松に加え、三吉彩花、水上恒司、仲野太賀、田中泯、綾野剛、妻夫木聡、田中裕子ら実力派俳優が集結する。 このたび、池松、三吉彩花、水上恒司、仲野太賀、妻夫木聡、田中裕子が演じる登場人物たちを、それぞれが心の奥底に隠し持つ“本心”や“葛藤”が見え隠れするセリフと共に写し出したポスタービジュアルが解禁。 ■石川朔也(池松)「僕は自分が誰なのか既に見失い、迷子になっていた」 池松演じる石川朔也は、母・秋子(田中)と2人でつつましくも幸せな生活を送る青年。しかし、ある日突然「大事な話があるの」と言い残し母が急逝してしまう。その後、生前の母が“自由死”を選んでいたと聞き、その決断に至った本心を知るため、最新AI技術を搭載したVF(ヴァーチャル・フィギュア)として仮想空間に母親を蘇らせる。葛藤を抱えながらもVFの母と向き合う朔也だったが、次第に母の“隠された一面”を目の当たりにし、母だけでなく自分自身の本心をも見失っていくことに。 ポスターに写し出された朔也の真っ直ぐな眼差しの奥には、母親を亡くし、進化する時代に取り残される不安や葛藤が垣間見える。 ■三好彩花(三吉)「朔也くんの本心が分からなくて、怖くなっただけ…」 朔也の母・秋子のVFを作るため朔也に協力するのが、三吉演じる生前の秋子の親友・三好彩花。過去のトラウマから他人に触れることができないが、ひょんなことから朔也の家に同居することになり、2人は特別な絆を築いていく。彩花の横に添えられたこのセリフは、朔也が自分自身をも見失っていくことで、2人の間に心のすれ違いが起こっていくことを予感させる。 ■岸谷(水上)「でもこれが、朔也さんの本性だからね」 ポスターで不敵な笑みを浮かべるのは、水上演じる朔也の幼なじみ・岸谷。ある事故をきっかけに昏睡状態へと陥り、目覚めたときには仕事を失っていた朔也を気にかけ、自身のカメラ付きゴーグルと依頼者のヘッドセットをつなぎ、依頼者の体として擬似体験する新たな時代の職業“リアル・アバター”を紹介したり、AIで人を再現できる技術があることを教える。朔也の過去を知る数少ない人物でもある岸谷が放つこのセリフからは、彼が朔也の心をかき乱し、本心にも切り込んでいく重要な役割を担っていることがうかがえる。果たして岸谷の朔也に対しての感情は? 朔也との交流の中で、彼の本心も暴かれていく。 ■イフィー(仲野)「朔也さんはいずれ本当のことを言ってくれると思っていましたから」 仲野が演じる、ある出来事を機に朔也に興味を持つイフィーは、世界的に有名なアバターデザイナー。裕福な暮らしをしているが、実は事故により車椅子での生活をおくっており、リアル・アバターの朔也と専属契約を結ぶ。身体が不自由な自分とは違い、自身の身体を丸ごと依頼主に貸し出すような仕事をしている朔也を羨ましいと言っている彼の本当の心は? イフィーとの出会いは、朔也にどのような影響を与えていくのか。 ■野崎将人(妻夫木)「人は心の中に、色々な面を隠し持っています。違いますか?」 妻夫木が演じるVFの開発者・野崎将人は、AI技術を駆使したビジネスの成功者で、朔也の母・秋子をVFとして蘇らせる。はじめは、亡くなった人をAIで蘇らせること、そして「本物以上のお母さまを作れます」という野崎の言葉に不安を抱く朔也だったが、野崎が生み出したVF・中尾(綾野)が語る“VFの心”についての話を聞き、覚悟を決める。しかし、VFの母から自分の知らない面が見え始めると、朔也は混乱。野崎のセリフに込められた人の本心とは―。 ■石川秋子(田中)「大切な話があるの。帰ったらいい?」 田中演じる朔也の母・石川秋子は、息子に何も告げずに自分で死を選択できる制度“自由死”の認可を受けていた。そして過去に、朔也にも言っていない重大な秘密を抱えている。生前の情報を取り込んだVFとして蘇り、朔也と他愛もない日常を取り戻していくが、徐々に隠された一面が明らかになっていく。果たして、秋子が朔也に伝えられなかった「大切な話」を、朔也は聞くことができるのか。 池松は「原作を読んで、自分がまだ言葉にできない、または実感のない不安が全て描かれていて『これは自分の話かもしれない』と思いました」と振り返り、「撮影中、未来の朔也に対して“距離”を感じることはありませんでした。朔也の不安や恐れを痛いほど理解できましたし、今作において正しい感情、朔也として、場面ごとの最もシンプルな感情に到達できることを目指していました」と、役柄への共感を明かしている。 映画『本心』は、11月8日より全国公開。