里綾実選手、古里で野球教室 27日まで、小中学生指導/奄美市
女子野球ワールドカップ(W杯)で3大会連続のMVP獲得を誇るレジェンド、里綾実選手(34)=埼玉西武ライオンズ・レディース=が6日、出身地の鹿児島県奄美市にあるバッティングセンターで小学1年生から中学3年生を対象にした期間限定の野球塾を開講した。7日は奄美市で開かれた大会に出場するため来島した沖永良部島の中学生6人をマンツーマンに近い形で指導し、野球の楽しさと技術を伝えた。27日まで。 里選手は同市名瀬の金久中出身。2010年から6大会連続でW杯日本代表に選出され、女子野球界を代表する選手として活躍している。野球塾は今月いっぱい奄美市の名瀬運動公園で行っている自主トレの期間を利用して開く。1回1時間程度、1枠最大6人の少人数制。 7日に受講したのは軟式から硬式へ移行中の中学3年生。里選手は故障予防のためにと、体づくりや投球のポイントを一人一人に丁寧に解説。「自分の体を動かす感覚がつかめるので、足の裏をケアして」「野球は上半身と下半身の連動が大切」などとアドバイスした。 初めのうちは緊張した面持ちだった受講生たちも、里選手の的確な助言で良い感覚をつかみ、笑顔を見せながら「気持ちいい!」と楽しそうに投球練習に励んでいた。 受講した沖永良部島知名町の中学生(15)は「ピッチャーをやっているので勉強になった。バランスとタイミングの話が印象に残った。里選手に言われたことを意識して、今後に生かしていきたい」と話した。 里選手は「なんとなく野球に取り組むのではなく、少しでも上を目指すとか、そういう意識をもって今後やっていくきっかけになれば」と語った。