[消臭剤よりも先にチェック] 車内に“カビ臭”が漂ってきたらまず見直すこと
見逃しがちなエアコンフィルター、交換しないと「ヤバい」ことに
クルマのエアコンにはフィルターが装備されていて、花粉や粉じんなど外気中に含まれるさまざまな微粒子を取り除くようになっている。 【画像】車内に“カビ臭”が漂ってきたらまず見直すこと ×13枚 エアコンへの空気の取り入れは、外気導入ではワイパーの下あたり、内気循環だとグローブボックスの裏側で行っているのが大半だが、それらの切り替え機構の後ろにフィルターがあり、どちらのモードでも微粒子を除去できるようになっている。 家庭用のエアコンと違って、カーエアコンでは吹き出し口と操作パネルしか見えず、エアコンユニットの存在はついつい忘れられがち。そのためか一般の人はフィルターが付いていること自体を知らない人もいる。 長年、フィルター交換していなかったため、フィルターが目詰まりを起こし、風量が落ちたり冷房の効きが悪くなってから交換されることも決して珍しくはないようだ。
長年使ったフィルターは、さまざまな異物が付着している
長期間使ったフィルターは、ホコリや花粉、虫の死骸が付着するなどしており、いくらろ過されるとはいえ、直前にそこを通過した空気は吸いたくないという気分になる。 エアコンの性能としても、風量が落ちるとエバポレーターが冷えすぎるため、凍結を防ぐためにコンプレッサーが停止しやすくなり、結果的に冷房能力も低下する。
理想的には、毎年フィルター交換が望ましい
フィルターの交換時期は1~ 2年だが、最近は花粉やPM2 .5などにより空気中の粉じんが増えているので、毎年交換するのが推奨。 交換は自分できるケースも多いが、車種によっては内装パネルを外したり、場所が極端に狭い部分に装着されている場合も…。解説書に記述がない場合や、ディーラーでの交換が推奨されている場合は、そこそこ手間がかかると思って間違いない。
エアコンフィルターの装着場所はさまざま
────────── グローブボックス裏 ────────── 比較的ポピュラーな場所で、グローブボックスの裏側のブロワーモーター上に入っているパターン。交換時間がもっとも早く済むので、メカが苦手な人でも自分で交換できるはずだ。 ────────── インパネセンター下 ────────── インパネ中央の下にある車種では、2分割になっているタイプ。内装パネルを外したり、ステーと干渉するなど手間なこともある。 ────────── カウルトップ下(輸入車) ────────── ボンネット内のカウルトップ下に設定されているタイプ。輸入車に多く見られるタイプだ。