福島県楢葉町の小中学生3人が能登訪問 住民と一緒に炊き出し 被災地の現状学ぶ
福島県楢葉町の小中学生3人は12月26日から28日まで、石川県輪島市などを訪れて能登半島地震で被災した地域住民らへの支援活動に取り組んだ。発生から約1年を迎える被災地の現状を学んだ。 町地域学校協働センターの主催。福島大の地域未来デザインセンター、災害ボランティアセンターの共催。 参加したのは楢葉小6年の尾畑風英さんと森田風翔さん、ふたば未来学園中1年の馬上昊太さん。輪島市などの漁港や商店街を回って被災状況を学んだ。同市門前町では輪島高の生徒や地域住民らと一緒に、楢葉町名物「マミーすいとん」の炊き出しを行った。仮設住宅の入居者に足湯やハンドマッサージで癒やしを届けた。 東日本大震災の記憶や経験のない町内の子どもたちが災害を学ぶ機会として、5月から交流や支援活動を続けている。石川県の現地を訪れるのは初めて。尾畑さんは「能登の人が喜んでくれてうれしい。活動を続けたい」と話し、森田さんは「1年経過しても大変なことが分かった。明るさが見えて活動して良かった」と振り返った。馬上さんは「少しでも力になれたのかなと思った」と述べた。