【変化】年末年始に向け「おもちゃの商談会」市場規模は過去最大の1兆円 支えるのは「キダルト」 福岡
FBS福岡放送
福岡市で20日、年末年始に向けたおもちゃの商談会が開かれました。少子化が進んでいるにもかかわらず昨年度は市場規模が過去最大となったおもちゃ業界。需要を押し上げる要因はどこにあるのでしょうか。
■阿部まみアナウンサー 「配膳ロボット、お茶持ってきて。」 ■配膳ロボット 「お持ちしましたニャン!」 飲食店で見かける配膳ロボットを模した、ハイテク玩具。 ■阿部アナウンサー 「ホームラン打ちました!」 60年以上前から販売されている野球盤は、電光掲示板やスピードガンを付けるなど、リニューアルを重ねたことに加え、大谷翔平選手の人気もあって、売れ行きはおととしの2.5倍です。 20日、福岡市博多区で開かれた「おもちゃの大商談会」には、67のメーカーから合わせておよそ1万点のおもちゃが出品されました。 ■カワダ福岡支店・松本智子 さん 「触ってみてください。」 ■阿部アナウンサー 「ふわふわで気持ちいい。」 こちらは自宅で雪遊びができるというものです。ゴムなどを原料にしていて、水洗いもできる新感覚のおもちゃです。 ■松本さん 「砂場で遊べる機会が減っていて、子どもが砂遊びができないということで、これだと衛生面で問題ないですし、飛び散らないので部屋でも遊べます。」 コロナ禍以降は、おもちゃそのものよりも、おもちゃから得る「体験」に価値を見いだす消費者が増えたといいます。
国内のおもちゃ市場の規模は昨年度1兆円を超え、調査開始以来、過去最大を記録しました。 子どもの数が減り続ける中でおもちゃ需要を押し上げている要因の一つが「ギダルト」です。「キッド」と「アダルト」をかけあわせた造語で、「子ども心を持ち続けている大人」からのおもちゃ需要が高まっているのです。
■松本さん 「一度は遊んだことがあるかなと思いますが今、リカちゃん人形が大人に人気になっていまして。大人向けのリカちゃんが売れるようになっています。」 人形を購入した大人たちは旅行先やイベントなどの会場に持って行き、自分の代わりとして撮影してSNSに投稿するという楽しみ方をしているといいます。 長く愛されてきたキャラクターの商品も、幅広い世代から人気です。 ■松本さん 「キャラクターものでコレクション性があって、かつ自分でも作ったり遊べたりする。インバウンドの効果もあって、こういったアニメを国に持ち帰りたいという気持ちも多いみたいで、需要が増えているのがことしの特徴です。」 時代の変化にあわせて進化を続けるおもちゃ。歯止めがかからない少子化の中、メーカー側は子どもだけでなく「大人」に目を向けた商品開発をさらに進めているということです。 ※FBS福岡放送めんたいワイド2024年9月20日午後5時すぎ放送
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