【前立腺がん治療数】病院ランキング2024年版・全国トップ40 2位は茨城県立中央病院、1位は?
前立腺がんは男性に最も多いがんで、罹患者数は増える傾向にあり、2030~34年には17万4410人に増えると予想されています(国立がん研究センターがん情報サービス「平成28年度科学研究費補助金基盤研究(B)〈一般〉日本人におけるがんの原因・寄与度:最新推計と将来予測」)。高齢者に多いですが、40代、50代の働き盛りの人に見つかることも少なくありません。週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院』は毎年、全国の病院の1年間の手術数を調査しており、創刊22年目を迎えた2024年版では、2022年1年間に実施された手術数のランキングを掲載しています。ここでは、「前立腺がん治療」の全国ランキングをお届けします。 【病院ランキング】前立腺がん治療数が多い病院1位~40位はこちら(全4枚) * * * 週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院』は手術数を指標とした病院選びガイドとして2003年に創刊し、今年は22年目となります。各種のがん、心臓病、脳疾患、首・腰など、治療法別に31種類の設問が異なる調査用紙を作成し、全国4000を超える病院に対し約2万5千枚を配布。2023年9月から24年1月までの調査期間に回答のあった病院を、全国、地方別にランキング化しています。のべ4901病院を掲載しています。 今回紹介するのは、「前立腺がん治療」。主な治療法には、監視療法、手術、放射線治療、ホルモン療法、化学療法などがあります。がんの状態によって複数の選択肢があります。手術と放射線治療は、主に転移のないがんにおこなわれます。低~中リスクでは、どちらも根治を目的とした治療で、治療後の生存期間に大きな差がないといわれており、治療後の生活などに適した治療方法を選択する必要があります。 専門医による「前立腺がん」のくわしい解説はこちら(https://dot.asahi.com/articles/-/210699) 【取材した医師】 東京慈恵会医科大学病院泌尿器科 教授・診療部長 木村高弘 医師 ≪前立腺がん治療・全国ランキング≫ がん診療連携拠点病院と、厚生労働省が届け出義務を課す「前立腺の悪性腫瘍の手術」が2021年に50例以上の687病院を対象に調査しました。前立腺がん手術(前立腺全摘除術)と、放射線治療(根治目的)の総数で並べた全国ランキングです。 1位:神奈川県立がんセンター(神奈川)/630件 2位:茨城県立中央病院(茨城)/551件 3位:名古屋市立大学西部医療センター(愛知)/546件 4位:国立がん研究センター東病院(千葉)/477件 5位:山形大学病院(山形)/463件