トッテナムには “2人目”の司令塔がいる マディソン不在の中、期待が高まるベンタンクールの存在
ウルグアイ代表監督ビエルサも絶賛
プレミアリーグ12試合を終えて、8勝2分2敗で4位につけているトッテナム。 エースのFWハリー・ケインが退団したものの、アンジェ・ポステコグルー新監督の下、上々のスタートを切っている。DFミッキー・ファン・デ・フェン、GKグリエルモ・ヴィカーリオらの新戦力の活躍も素晴らしいが、やはりMFジェイムズ・マディソンの存在は大きい。 加入してすぐ、チームに欠かせない存在になったマディソン。FWソン・フンミンとの相性も抜群で、ゲームを作る司令塔だ。今夏No. 1の補強とも言われるマディソンだが、11月6日に行われた第11節チェルシー戦で左足首を負傷。来年1月まで離脱することが予想されている。 今シーズン絶好調だったゲームメイカーの離脱は痛いが、トッテナムにはもう1人の司令塔がいる。それがウルグアイ代表MFロドリゴ・ベンタンクールだ。今年の2月に膝の前十字靭帯を損傷し、長期離脱を強いられていた同選手だが、第10節のクリスタル・パレス戦で復帰。11節、12節も出場している。 昨シーズン、負傷するまでチームの中盤を支えた同選手には、マディソンの穴を埋める完全復活が期待されている。そんなベンタンクールを大絶賛するのがウルグアイ代表指揮官のマルセロ・ビエルサだ。 「彼は中盤のポジションで任せることのできないエリアを見つけるのが難しい選手だ。ホールディングミッドフィールダーのように守り、インテリオール、8番のように攻撃と守備をし、敵陣では攻撃的ミッドフィールダーの力と資質を備えている選手は多くない」 「これはサッカー全般において非常に特殊なケースだ。フィールド上のすべての場所の条件を自分自身で満たしている選手。今日の彼は明らかに目立っていた」(英『Evening Standard』より) ビエルサは、ベンタンクールは中盤のどのポジションでもこなすことができる選手だと絶賛し、スタメン出場したボリビア戦の同選手のパフォーマンスへの称賛を惜しまない。 ファン・デ・フェンの怪我や、残り2試合の出場停止となるクリスティアン・ロメロの不在もトッテナムにとっては痛手だが、ベンタンクールがトッテナムにどのような効果をもたらすことができるのか、大きな注目を集めている。
構成/ザ・ワールド編集部