民進党・岡田克也代表が会見(全文1)アベノミクス、安保法制について一言
憲法と安全保障について
憲法と安全保障について一言申し上げます。昨年の安全保障法制をめぐる議論、われわれは集団的自衛権の行使を認めた法律について、これは憲法違反だというふうに考えています。従って白紙撤回すべきだと主張しています。これは野党が言っているだけではなくて、今までの歴代自民党の総理大臣は、集団的自衛権の行使は憲法違反だと言ってきたわけです。これは安倍内閣、安倍総理が一内閣で変えてしまったということです。 それだけではなく、安倍総理は憲法9条の改正ということに言及しています。自民党の憲法改正草案には、限定のない集団的自衛権の行使を認めるということになっています。もちろんこれは国連憲章違反ではありません。国連憲章では集団的自衛権の行使は認められています。ただ、われわれは70年前の戦争の反省に立って、海外における紛争にわが国が武力で介入することはしないというふうに誓ったはずであります。この基本的考え方を変えるということは、憲法の精神を損なうことだと思っています。 最後に、参議院選挙についてお話ししたいと思います。先ほど申し上げたように、野党のほうがかなり整理されてきましたので、かつ、今ある野党間での候補者の調整も進んでいます。全国47都道府県の中の32の県では1人だけ当選するという、そういう選挙区です。ここでなるべく野党の候補者が複数出ることがないようにしたいと考えています。選挙はやってみないと分かりませんが、私は国民の良識が最終的に判断を下すと。そのことに期待をしているところであります。以上です。