阪神の投手陣は楽しみが多い。安藤、久保田両投手コーチは投げ込みの重要性を説ける人材【岡田彰布のそらそうよ】
岩貞も残留となったわ 来季は先発で考えているよ
若手にある程度投げ込みを課すことで、体力がつく。その重要性は安藤[左]、久保田[右]の両コーチもよく分かっているはずよ。リリーフを決めるのは2月のキャンプに入ってからよ[写真=毛受亮介]
「そらそうよ」399回目である。いよいよ400回の節目が来週に迫った。1回目はいつだったのか? もう忘れるくらい月日が流れた。オリックスの監督を辞め(2012年)、しばらくしてからベースボール・マガジン社からコラム連載の声を掛けてもらった。あれから400回……、ここまで長く続けられたのも読者の皆さんのお陰。あらためて高知安芸から感謝を伝えたいと思っています。 タイガースの安芸での秋季キャンプはいよいよ最終盤に入った。ここまで故障者(植田海が骨折したが)もなく、すこぶる順調に消化してきたし、全体としてのレベルアップが見てとれる。不満? ないですよ。選手が若いから吸収力がスゴい。練習がそのまま身に付いている。それを実感しているし、この成果をいかに持続して、来年2月に結びつけるか。オレはまず大丈夫と思っている。 これまで内野守備や打撃陣のことばかり書いてきたので、今週は投手陣について記していく。その前にいい報告がある。FA権を持つ3投手がすべて残留することを決めてくれた。先に岩崎(岩崎優)が表明し、つい最近、西(西勇輝)も。彼に関しては、ファンの間で「2人はソリが合わない」なんて話が出ていたと聞いた。だからFAを宣言するのでは……との憶測もあったようだが、オレにはそんな感覚はない。 オリックス時代のことを言われているのだろうが、甲子園での秋季練習のときに少し話したわ。「オレも丸くなったよ」と西勇に言ったら、笑っていたよ。なんといってもゲームを作れる投手やし、当然、先発ローテーションに入るわけで、そら大きいし、ホンマ、よかったと思っている。 最後のひとり、岩貞(岩貞祐太)も残留を決めてくれた。背番号も「17」から「14(阪神時代の能見の番号)」に変更。さらにオレには考えがある。これはまだ明かしていないし・・・
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週刊ベースボール