「まずは職員笑顔に」 滋賀・湖南市長が初登庁 市政運営は「3K」で
10月27日投開票の滋賀県湖南市長選で初当選した元市教育長の松浦加代子氏(61)が7日、市役所に初登庁。就任会見で「最も早く、力強く実現したいのは、市役所職員が『機動力、根拠、心の3K』でもって笑顔で働くまちだ」と強調した。 選挙戦で「市民笑顔率世界一!」をスローガンに掲げた松浦氏。会見では「笑顔を生み出す根元は、ほめて、認めて、励まして、市役所の空気感を温かなものにすること」と、教育者らしい運営方針を提示した。 「3K」の意味については「職員が伸びやかに資質や能力を発揮できれば、機動力が生まれる。法的な根拠を確かめ、温かな心で市民とともにある市役所にしていく」と説明。トップダウンではなく、職員からの提案で課題解決が進められる環境の構築に意欲をみせた。 長期的な課題となっている市庁舎建て替えについては、若い世代の意見を集約した上で、来年の3月議会に計画を提案する方針を示している。来年度予算に盛り込む新規事業として、甲西図書館を「集い、語り、学ぶ場」にするためのリニューアル事業を挙げた。 松浦氏は、健康上の理由で再選出馬を断念した生田邦夫氏(76)から出馬を要請され、告示直前に立候補を表明。5回目の当選を目指した元職の谷畑英吾氏(58)と、新人の元市議、藤川みゆき氏(50)を破り、初当選を果たした。