「むくり鮒」作りが最盛期 川西
置賜地方の伝統料理「むくり鮒(ぶな)」作りが、川西町玉庭の玉庭農産物加工センターで最盛期を迎えている。生産は来年3月ごろまで続けられる。 正月に欠かせない一品は開運の縁起物とされ、米沢藩9代藩主上杉鷹山が推奨したのが始まりとされる。現在は玉庭水田養魚研究会(鈴木孝幸会長)が地区内の休耕田を活用し、フナを養殖している。 サクサクとした食感が特徴。背開きしたフナをパリパリになるまで素焼きし、油で2度揚げ、甘いたれを絡めて仕上げる。同センター責任者の鈴木孝司さん(68)は「カルシウムなど栄養も豊富。多くの人に味わってほしい」と話す。