R.マルティネスが退団も…充実のブルペン陣で「中日のダメージは少ない」
侍ジャパンにも選出された25歳
また、25歳右腕の清水達也も抑えを務める力がある投手だ。入団以来先発で力を発揮できなかったが、22年に救援に配置転換されたのを機に覚醒。3年連続50試合以上に登板し、今季は自己最多の60試合登板で3勝1敗1セーブ36ホールド、防御率1.40をマーク。過去2年間は3点台だった防御率が劇的に改善した。松山と同様に常時150キロを超える直球とフォークを武器に三振奪取能力が高い。制球力が向上したことで四球から崩れるケースが激減した。 今年11月には侍ジャパンに選出され、国際大会「プレミア12」に出場。圧巻の投球を見せたのが、スーパーラウンドでチャイニーズ・タイペイ代表と対戦した試合だった。1点リードの5回無死満塁のピンチでマウンドに上がると、パン・ジェカイを投ゴロ併殺打に仕留め、ジャン・クンユーを137キロのフォークで空振り三振と無失点の快投。決勝でチャイニーズ・タイペイ代表に敗れて大会連覇はならなかったが、セットアッパーとして安定感が際立っていた。 守護神候補の松山、清水だけでなく、藤嶋健人、齋藤綱記、橋本侑樹、勝野昌慶、祖父江大輔と救援陣に力のある投手がそろっている。マルティネスが抜けたから弱体化したとは言わせない。井上一樹新監督の下でチーム一丸となり、逆襲を図る。 写真=BBM
週刊ベースボール