イケメン!小顔が主流に 令和の「ひな人形」サイズや色あい…時代と共に移りゆく 健やかな成長願う気持ちは変わらず
3月3日は桃の節句・ひな祭り。特集は、時代と共に移り変わるひな人形の最新事情です。既に飾っている家庭も多いかもしれませんが、このひな人形、近年、特にある変化が進んでいると言います。
■昭和の高度成長期には七段飾りが人気
女の子の健やかな成長を願うひな祭り。平安時代から続くとされる伝統行事です。 童謡の歌詞にあるようなひな飾りは明治以降、広まったとされ、昭和の高度成長期には豪華な七段飾りが人気となりました。
母・東沢奈央さん(32): 「ほら、見て、宇季さん」 時は進んで、今は令和。 長野市の東沢さんの家では長女・宇季ちゃんの初節句に購入したひな人形が飾ってありました。 いわゆる「平飾り」です。
母・東沢奈央さん: 「飾る場所も限られているので、コンパクトなものがいいと思ったのと、お人形さんの顔がかわいらしかったり、衣装も、淡い色がとても気に入ったので、こちらのひな人形にしました」 宇季ちゃんも気に入っている様子です。
一方、母・奈央さんが子どもの頃、飾ってもらったのは七段飾り。当時の人形も別の場所に飾っています。 母・東沢奈央さん: 「(昔のは)色づかいも赤とか原色が多かったり、表情もキリっと目が切れ長で顔も違うなと思う。今はすごくふんわりした雰囲気のお人形になっていると思う。色も明るい感じで」
■イケメン!顔つきも変化
好みやニーズに合わせて変化するひな人形。 長野県内に5店舗、展開する「人形工房サンキュー」で聞くと、令和に入ってから顕著になった変化があると言います。 人形工房サンキュー佐久総本店・柏木長次店長: 「すごく『イケメン』でしょう。今どきのおひなさまです」
優しい目元に、シュっと通った鼻。幾分、小顔に見えます。 令和に入ってから人気のタイプだそうです。
人形工房サンキュー佐久総本店柏木長次店長: 「鼻が高くて、いわゆる八頭身であるという顔が人気になっています。(他にも)サイズが小さくなった、色がカラフルになった。台とか屏風、着てる衣装、顔なんかも、今、本当に変わってきています」