“年末の顔”として30年!韓国俳優が「台本の修正」を続けた理由
“韓国のアカデミー賞”と呼ばれ、韓国で最も権威のある映画賞のひとつである「青龍映画賞」。同授賞式で30年にわたり司会を務めた韓国の俳優キム・ヘスが進行する際に心がけていることを明かし、その内容が「かっこいい」と反響を呼んでいます。
キム・ヘスは、1986年に映画『カムボ』でデビュー。多数の映画、ドラマに出演し、2008年に公開された『タチャ イカサマ師』で「青龍映画賞」をはじめ、韓国の数々の映画賞で主演女優賞を受賞。最近ではNetflix『未成年裁判』(2022)や『シュルプ』(2022)でも主演を務めました。 一方、1993年の第14回授賞式から青龍映画賞の司会進行を務めており、“年末の顔”としても長く親しまれてきたキム・ヘス。11月24日に開催された第44回授賞式をもって、30年間務めた司会を卒業しました。 12月12日、YouTubeチャンネル「byPDC」は『キム・ヘスの最後の青龍映画賞の出勤とリハーサル現場』と題した動画を投稿。キム・ヘスの最後の司会の日に密着した舞台裏を公開しました。 昨年、同YouTubeチャンネルに出演した際に「20代前半で司会になった。若かったけれど、早くからこの仕事をしていたので新人とは言えなかった。当時は授賞式に招待されたことがなくて、一年の終わりに韓国映画のトレンドを知りたいと思って始めたんです」と語っていたキム・ヘス。この時に2023年で30年目になることに気づき、卒業を意識するようになったそう。 会場に到着すると、ヘアメイクを受けながらスタッフが準備した台本を再びチェック。キム・ヘスは「青龍映画賞では台本を修正も重要な作業のひとつ」と話し、次のようにキム・ヘス流のこだわりを明かしました。 「誰かを紹介する時に、その人の外見を評価するようなコメントは削除するようにしています。それ(外見)が重要なのではなく、その人たちが韓国映画界にどんな影響を与え、どんな努力をしたのかを紹介するようにいつも修正しています」 当日は名だたる俳優陣がスピーチでキム・ヘスを称賛。主演男優賞に輝いたイ・ビョンホンは「『青龍映画賞』がこのように権威のある授賞式になったのは、その真ん中にキム・ヘスという方が30年を共にして、とても立派なセンスで進行してきたためではないかと思います」とコメント。主演女優賞を受賞したチョン・ユミも「私にとって永遠のミス・キム先輩、10年前に先輩にお会いしていなかったら、私はずっと俳優の仕事をしていたのかわかりません。この場に今まで一緒にいられるのは先輩のおかげだと思います」と熱いメッセージを送りました。 密着映像を視聴した人々からは「本当にかっこいい」「キム・ヘスが青龍映画賞を作り上げたんだね」と称賛の声が寄せられています。