福井さんの演奏に聞き入る来場者（島本町桜井１丁目・町立歴史文化資料館）

　国登録有形文化財の建物を会場に、音楽を楽しむバイオリンリサイタルが13日、大阪府島本町桜井1丁目の町立歴史文化資料館で開かれた。女性バイオリニストが、優雅にブラームスの曲などを演奏し来場者を魅了した。 　資料館は1941年に、記念館「麗天館（れいてんかん）」として建設。戦後は府立青年の家の講堂として利用されていたが、2004年に同町に譲渡。2008年に同資料館として開館した。バイオリニストの福井英里子さん（55）=同町=が会場を借り、音楽を通じて同資料館に親しんでもらうため開いた。 　リサイタルはバイオリンとピアノで構成。ドボルザーク「バイオリンとピアノのためのソナタヘ長調」、ブラームス「バイオリンソナタ第2番イ長調」、アンコールでマスネ「タイスの瞑想曲」を奏でると来場者約50人から大きな拍手を受けた。 　福井さんは「この資料館は天井が高く、音が柱や壁の板などに優しく共鳴して響く。バイオリンとピアノも木質で相性が良く、気に入っていて今回が9回目になります」と笑顔で話した。