「飲酒運転かもしれません」学生の通報、摘発につながる 署長「勇気と行動力のある通報」
駐車中の車内で酒を飲んでいる運転手を見つけて通報し、飲酒運転の摘発につなげたとして、福岡県警早良署は23日、久留米大3年の高倉季人さん(21)=福岡市東区=に感謝状を贈った。 【写真】「飲酒運転ゼロ」を呼びかける福岡県出身のアイドル 高倉さんは8月中旬の昼ごろ、同市早良区のコンビニ駐車場に止めた車の運転席で飲酒している60代の男を発見。最初は飲み物が酒だと確信できなかったが、コンビニで同じ缶が酒として売られていたことから「飲酒運転かもしれません」と110番した。 署によると、男は駆けつけた署員に飲酒運転を認めたため、その場は逮捕せずに赤切符を交付した。同日夜、男が再び飲酒運転したことが判明し、署は道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで逮捕したという。 県条例では、飲酒運転を目撃した場合の通報が義務化されている。高倉さんは「罪のない人がけがをしないように、これからもどんどん通報したい」。同署の桐原哲夫署長は「勇気と行動力のある通報。悪質危険な運転者を排除でき、ありがたい」と感謝した。 (小林稔子)