ボーナス「70万円」から、年金保険料が「7万円」も引かれました…毎月払ってるのに、なぜボーナスからも引かれるのでしょうか? 納得できず悔しい気持ちです…
額面70万円のボーナスの手取り額
それでは、ボーナスの額面が70万円の人の手取り額を算出してみましょう。なお、本記事で算出するのは、東京都内に在住する扶養家族がない人の手取り額です。 ・ボーナスの額面が70万円の人の手取り額 2023年度の厚生年金保険料率は18.300%のため、ボーナスの額面が70万円の人の厚生年金保険料は6万4050円です(70万円×18.300%÷2)。同健康保険料率は11.82%のため、健康保険料は4万1370円になります(70万円×11.82%÷2)。同雇用保険料率は0.6%のため、雇用保険料は4200円です(70万円×0.6%)。 これらにより、所得税額は3万6166円になります【(70万円-6万4050円-4万1370円-4200円)×6.126%】。そのため、ボーナスの額面が70万円の人の手取り額は55万4214円です。(70万円-6万4050円-4万1370円-4200円-3万6166円)
社会保険のメリットにも目を向けてみよう
毎月の給与から社会保険料や所得税が引かれているうえに、ボーナスからも引かれることに対しては、納得できない人もいるでしょう。ただ、ボーナスも収入であることから、給与と同じく社会保険料や税金が引かれるのは仕方がないことです。 厚生年金や健康保険の保険料は労使折半で、雇用保険の負担割合も事業主の方が多くなっています。また、年金額も国民年金(基礎年金)だけの場合より多く受け取れ、健康保険や雇用保険の補償も充実しています。ボーナスの手取り額が減ってしまうことだけにとらわれず、このようなメリットにも目を向けてみるといいのではないでしょうか。 出典 全国健康保険協会 令和5年3月分(4月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表 厚生労働省 令和5年度雇用保険料率のご案内 国税庁 賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表(令和5年分) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部