家康公四神像が完成 東岡崎駅ペデストリアンデッキ
【三河】岡崎市は、名鉄東岡崎駅ペデストリアンデッキの家康公ひろばにある徳川家康公像の四隅に、新たに「徳川家康公像四神像」を設置した。家康公像と同じ、日本芸術院会員の神戸峰男氏が制作した。29日に完成式典が行われ、中根康浩岡崎市長は「四神像の完成により、家康公像の価値がさらに高まる。家康公や岡崎への関心や愛着を将来につないでいきたい」とあいさつした。 四神像は約260年にわたる泰平の世を築いた徳川家康と、それを支えた三河武士団が持つ4つの徳「忍」「智」「勇」「慈」を具現化した彫像。家康公ひろばの四神像は家康公像の巨大な台座のくぼみにはめこむように4体を設置した。制作者の神戸氏は「家臣団が一つになって初めて天下泰平が実現した。そんな三河武士の心意気を形にした」と作品に込めた思いを語る。 制作資金は、創業100周年を迎える岡崎信用金庫からの寄付金などを活用した。同金庫の大林市郎最高顧問は「家康公が築いた平和の仕組みの作り方を考え、平和の必要性や平和への決意を若い世代に伝えていきたい」と語った。式典には約70人が出席した。