【NBA】全員が活躍したキャバリアーズがサンダーを撃破、東西首位決戦を制す「これが強いチームの戦い方だ」
アレン「これでみんなモーブリーをようやく知ったと思う」
こうしてサンダーに攻撃の機会を与えず、モーブリーがアイザイア・ハーテンシュタインとのペイントエリアでの1対1を制して127-122と突き放す。シェイのシュートが落ちた後の攻め、ボールを持ったガーランドが3ポイントラインの外でケイソン・ウォレスをかわしてドライブする。ゴール下にはハーテンシュタインとウィリアムズがいたが、2人はアレンとモーブリーへのパス、またシュートが外れた時にボックスアウトしなければまたやられるという意識があった。これで寄せが遅れ、リムに到達したガーランドが余裕を持ってダメ押しの得点を挙げ、キャブズが129-122で勝利した。 リバウンドの数は40-38と大きな差はなかったが、勝負どころでアレンとモーブリーが強みを見せた。試合後の会見には2人揃って登場し、アレンが「相手がドライブするたびに僕らのどちらかが待ち構えて、相手を迷わせた」と言うと、モーブリーは「僕も同じことを言おうとしていた」と話し、こう続けた。「僕らはこのリーグでペイントエリアを最も上手く守れるコンビだと思う。しかも今日は僕らが最後尾で待ち構えている間、ガード陣もボールにプレッシャーをかけて、コートのどこであっても相手に余裕を与えなかった」 全国中継された試合で素晴らしいパフォーマンスを見せて勝ったことを喜ぶとともに、アレンは「これでみんなモーブリーをようやく知ったと思う」と冗談を言った。注目を浴びることについて問われたモーブリーは「スター選手の気分になってきたよ」と笑い、「つまり、努力が形になってきたと感じている」と語った。 アレンは25得点11リバウンド6アシスト、モーブリーは21得点10リバウンド7アシストを記録。サンダーではハーテンシュタインが18得点11リバウンドを記録したが、チェット・ホルムグレンの戦線離脱が響いた。ただ、この試合でホルムグレンが出場していたとしても、キャブズのリバウンドでの優位は変わらなかっただろう。高さにモノを言わせたわけではなく、ボールへの執着心の強さでつかみとったリバウンドだからだ。 ドノバン・ミッチェルは個人のスタッツは伸びなかったものの、チームの戦いぶりと勝利という結果に大いに満足していた。「この勝利は僕たちの成長の証だ。全員が試合に良い影響を与えたおかげで勝てた。やられても反撃し、またやられてもやり返す。そうやってリードを奪い、リードを守り切った。これが強いチームの戦い方だよ。この1勝で優勝が決まるわけじゃないけど、自分たちがなりたいチームに近付いていると感じられた」