岩手・洋野町の養豚場で飼育されているブタが豚熱に感染していることが確認され、県は約１万７５００頭を殺処分する方針です。 県内の養豚場での感染確認は初めてです。 県は５月２８日午後８時に対策本部を設置し本部会議を開きました。 県によりますと、２７日に洋野町の養豚場から「衰弱したブタが多い」と県に連絡があり、２８日に国の検査機関で検査した結果、豚熱と判定されました。 県内の養豚場での感染確認は初めてです。 達増知事 「豚熱はブタ・イノシシの病気で人に感染することはない。感染したブタの肉は市場に出回らないので消費を控えるなどしないでほしい」 県は、感染が確認された養豚場で飼育する約１万７５００頭を敷地内で殺処分する方針で、２８日夜から作業を進めています。 消毒なども含めると防疫措置の完了には半月以上かかる見通しです。 また、２９日から国の専門家チームが立ち入り調査を行い、感染経路などを詳しく調べる予定です。 県内の他の養豚場については、豚熱ワクチンの接種が完了していることから移動制限などの措置は行わないとしています。