春の都王者・帝京は早稲田―淑徳巣鴨の勝者と、昨夏優勝の共栄学園は青山と初戦…高校野球東東京大会
第106回全国高校野球選手権大会の東・西東京大会の組み合わせ抽選会が15日、青山学院高等部PS講堂(渋谷区)で行われた。東は127チーム、西は124チームが出場する。東西合同の開会式は7月6日午前10時から神宮球場(新宿区)で行われ、試合は東西ともに7日から始まる。 【組み合わせ表】西東京大会…早稲田実は3回戦から登場
抽選会には、東西各校の教員と部員らが出席。各校の代表者は緊張した面持ちで抽選箱からくじを引き、校名が書かれた札をボードにかけていった。大役を終えた代表者は大会を見据えて闘志を燃やしていた。
東東京大会は、春の都大会優勝の帝京が第1シード。代表として抽選会に臨んだ二郷ワタル選手は「打力を強みに春まで良い結果を残せている。この流れのまま、甲子園出場を決めたい」と抱負を語った。
関東一の高橋徹平主将は今春出場した選抜大会について、「ミスが目立った」と振り返り、「甲子園に戻れるようにバントなどの技術を磨いている。一勝ずつ積み重ねて優勝する」と言い切った。
昨夏王者の共栄学園は13日に初戦を迎える。高橋祐稀主将は「追われる立場だが、目の前の試合に集中して戦っていきたい」と気を引き締めた。
帝京と関東一が軸
春の都大会優勝の帝京と、選抜大会に出場した関東一が軸となる。春大会4強の明大中野やシード校で実力のある修徳なども有力だ。
帝京は、1番から9番まで長打を狙える強力打線が武器。春の関東大会では、3番の奈良と9番に座った安部がそれぞれ2本塁打を放ち、準々決勝までの2試合をコールド勝ちする攻撃力を見せた。主将の西崎、梅景の二遊間を筆頭に守備力も高く、エースの小野も制球力に優れている。
関東一は、緩急をつけた投球を得意とする左腕の畠中と、速球派右腕の坂井の二枚看板が引っ張る。秋の都大会では両投手の継投などで強豪校の打線をねじ伏せ、頂点をつかみ取った。伝統的な堅い守備と機動力、主将の高橋を中心とした打線など、走攻守そろったチームで甲子園を目指す。