マウスコンピューター初のChromebookの実力は? 「mouse Chromebook U1-DAU01GY-A」を試す
児童/生徒が「授業で快適に使える」を追求したモデル
学習用ツールやデジタル教材の閲覧、ペンを使った書き込み、カメラを使った撮影など、最近の小学校や中学校で行われる授業では、学習用端末を“駆使”する機会も多い。それだけに、動作が軽快なChromeOSとはいえ、数年前のエントリーCPUを備えるChromebookでは動作的に厳しい面が出てきたことは事実である(だからこそ、Next GIGAでは一部のスペック要件が厳しくなっている)。 その点、今回登場したmouse Chromebook U1は上記の作業を、キッチリと快適にこなせるスペックは備えている。ごく当たり前のことのように思えるが、「快適に学習できる」という事は、子どもたちの学びにとっては非常に重要なポイントだ。 ICT方面に明るい家庭であれば、幼少期から子どもにPCを触らせることもあるかと思うが、大多数の子どもにとっては、GIGAスクール用の学習用端末が初めて触るPCとなる。その際、動作が重たくユーザー体験の低いPCを与えられたら、下手をするとPCに対する苦手意識を強く持ってしまう。本来であればPCを活用するスキルを潜在的に有していた子どもが、PCに触れずに成長してしまうと、若い芽を摘んでしまう事になってしまいかねない。 少し大げさかもしれないが、初めて触るモノのユーザー体験(UX)は、思った以上に重要なポイントなのだ。 とはいえ、予算には限りがあるため、「ICTに明るい大人」が考えるようなPCを学習用端末に導入するのは非常に困難だ。限られた予算で最高のパフォーンマンスを発揮できる“コスパ”を考えると、細かい気になる点はあるものの、今回のmouse Chromebook U1は良く練り込まれたている。 個人ユーザーが本機を購入する場合、税込み7万円弱という価格は少し高く感じるかもしれない。しかし本機には3年間のセンドバック保証が標準で付帯している。追加コストなく長期間保証される点は、性能以上に大きなメリットが得られる。 また、無償の電話サポートを24時間/365日受けられることも強みだ。トラブル発生時や利用方法が分からない際に、気軽に問い合わせできることは強みといえる。 マウスコンピューターは、Chromebookでは“後発”の立場だ。しかし、付加価値で他メーカーとの差別化を実現している。日本のメーカーならではのユーザーに寄り添った仕様や、「Made in Japanの製品品質」によって実現される3年間の標準無償保証、利用者に寄り添った24時間365日対応の電話サポート窓口を追加費用なく利用できる。 mouse Chromebook U1は、小学校や中学校に導入する学習用端末としてはもちろん、自宅での自学/自習用のノートPCとして有力な候補となりそうだ。
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