【西武】12球団最遅の今季初ドロー 12回裏トレード加入松原の大飛球は超美技に阻まれサヨナラならず 10回は長谷川が痛恨走塁死
■プロ野球 西武 2-2 日本ハム 延長12回(26日 県営大宮) 最下位・西武は日本ハムに今季初のドローで、6月初の連勝はならず。7カードぶりのカード勝ち越しもお預けとなった。 スタメンは1番ライト・松原、2番サード・児玉、3番DH・栗山、4番センター・岸、5番ファースト・山村、6番セカンド・外崎、7番レフト・鈴木、8番キャッチャー・炭谷、9番ショート・源田のオーダーを組んだ。 先発のドラフト1位ルーキー・武内夏暉(22)は今季8度目の登板、4勝0敗、防御率1.27。6月初旬にNPB感染症特例で抹消されていたため、5月30日中日戦(バンテリンドーム)以来の先発登板。日本ハム戦はプロ初。 立ち上がりは先頭の万波に右中間フェンス直撃の二塁打を浴びると、2番・淺間にセーフティバントを決められ無死一、三塁。ここで水谷に右前適時打を浴び0-1。さらに1死から田宮に犠飛を許し0-2。 打線は日本ハム先発・福島に対し、トレードで加入した松原が二直に倒れるなど三者凡退。2回は先頭の岸、続く山村が連続四球で無死一、二塁。6番・外崎の打球を、相手サード・郡司がファンブルしボールが点々とする間に1-2。さらに鈴木の併殺崩れの間に三塁走者が生還し2-2となりノーヒットで同点。 武内は2回も安打で走者を出すも、万波を併殺打に打ち取り無失点。3回も走者を出すも、5番・田宮を二ゴロに抑える。 打線は3回は先頭の源田が一ゴロ、続く松原が打席に入る所で雨で約8分間中断。再開後の打席は投ゴロ、児玉が右飛で三者凡退。 武内は4回、5回とテンポの良い投球で2イニング連続三者凡退に抑える。 打線は4回に岸がチーム初安打となる右前安打を放つも、山村、外崎がフライを打ち上げ凡退。さらに5回にも1死から炭谷が7球粘って四球を選ぶも、源田、松原に快音響かず同点のまま後半へ。 6回の武内は先頭の水谷の一塁への打球をファースト・山村が後逸し出塁を許すも、マルティネスを遊ゴロ、田宮を投ゴロ併殺打に打ち取る。さらに7回は先頭の郡司に四球を与え、レイエス、上川畑を打ち取り2死も、奈良間に左前安打を浴び一、二塁。ここで万波を迎えるも、空振り三振に打ち取る。 勝ち越したい打線だが、6回は2番・児玉からも三者凡退、7回は2番手・河野に対し、1死から外崎がチーム2本目の安打となりレフトへの二塁打を放ち、鈴木に代打・中村剛を送るも申告敬遠で一、二塁。ここで炭谷は一ゴロ、源田は二直に倒れ好機を逃す。 武内は8回も続投するが、1死から水谷にレフト線への二塁打を浴びるも、マルティネスを三ゴロで2死とし2番手・ヤンに交代。武内は8回途中109球7安打4奪三振2四球2失点(自責1)で降板となった。代わった・ヤンは田宮を空振り三振に抑え、感情を爆発させる。 しかし打線は8回裏は3番手・杉浦に対し、3者連続三振に倒れると、9回は3番手・アブレイユが四球と盗塁で2死二塁のピンチも、奈良間を空振り三振に抑える。 9回裏は4番手・田中正に対し、4番・岸からも三者凡退で延長戦に突入。 延長10回表は4番手・松本が無失点に抑えると、その裏は5番手・マーフィーに対し、先頭の長谷川が四球、炭谷が送りバントで1死二塁。続く源田は申告敬遠で1死一、二塁となり、ここまで4打席凡退の松原は空振り三振、滝澤は左前安打も、二塁走者・長谷川が三塁ベースを踏み、オーバーランも戻れず痛恨走塁死でサヨナラならず。 延長11回は両チーム三者凡退。12回は6番手・本田が1死一、二塁のピンチを招くも、連続三振に抑える。12回裏は8番手・山本に対し、1死から長谷川が左前安打を放ち、源田が申告敬遠で2死一、二塁。ここで松原の打球は前進守備のレフトの頭を越す大飛球も、レフト・五十幡のスーパープレーに阻まれゲームセット。今季初の引き分けに終わった。