エヴァ新幹線 デザイン担当者「不思議な違和感見て」
エヴァ新幹線 デザイン担当者 山下いくとさん「不思議な違和感見て」 THEPAGE大阪 エヴァンゲリオン
JR西日本は7日、山陽新幹線の全線開業から40周年と「新世紀エヴァンゲリオン」のテレビアニメ放送20周年を記念して「新幹線:エヴァンゲリオンプロジェクト」をスタート。同新幹線「500 TYPE EVA」の出発セレモニーが同日午前、大阪市淀川区の新大阪駅で行われ、ホームなどは多くのファンらでにぎわいをみせた。同車両をデザインした山下いくとさんは「不思議な違和感みたいなものが向こうからやってくるという、ホームでみてもらえれば、それで僕は満足です」と笑顔であいさつし、多くのファンから拍手がおくられた。
エヴァンゲリオンの色を生かすしかないな
同日午前6時半すぎに福岡県のJR博多駅を出発した車両は、同11時すぎに新大阪駅に到着。ちょうど新大阪駅での出発記念式典が行われているところへ入線したとあって、詰めかけたファンからは歓声があがった。 セレモニーでは、綾波レイや惣流・アスカ・ラングレーなど、同アニメキャラにふんした女性や、ゆるキャラ「ゆるしと」らが登場。そして、同車両をデザインした山下さんらがあいさつを行った。 山下さんは開口一番「ものすごい色にぬっていただいたんですが、500系は元々かっこいい新幹線なんです。庵野(秀明)監督も大好きな新幹線で、こんな未来的な新幹線はない。それを塗らせてただける機会をいただけて私は大変嬉しいです」と話した。 ただ、デザインにはいろいろ指定がつき「複雑な塗り分けにするなと言われまして」と内情を明かし、それだったら「エヴァンゲリオンの色を生かすしかないな」と思ったという。
企画の段階では初号機は真っ赤だった
そして「エヴァンゲリオン、実は企画の段階では初号機は真っ赤だったんですよ。それをちょっと僕が無理をいって新しい色をやりたいということで、紫と黄緑と黒のというそういう色にしたんですよ」とデザインを振り返った。 最後に「そういうことをやったおかげで、この新幹線はそれが反映することができました」と笑顔の山下さん。この新幹線が、これから1年半走るということから「走っている間はほんとに、不思議な違和感みたいなものが向こうからやってくるという(光景を)ホームでみてもらえれば、それで僕は満足です」とあいさつを終えた。 その後、新大阪駅出発時刻になると、その車両を見送りながらデジカメで写真を撮るなど笑顔の山下さん。多くのファンが見守り、ホームに同アニメの主題歌「残酷な天使のテーゼ」が響きわたる中、エヴァ車両は博多へと向かっていった。