栄光の「1988年世代」、残る現役13選手の現在地 36歳になる男たちの成績一覧
甲子園の伝説となった2006年の早稲田実業vs駒大苫小牧の決勝戦からはや18年。スター選手がそろう1988年生まれのプロ野球選手も今年で36歳になる。昨年、楽天の塩見 貴洋投手(帝京五)や日本ハムの木村 文紀外野手(埼玉栄)などは引退し、高校・大学でヒーローだった斎藤 佑樹(早稲田実業)もすでにユニフォームを脱いでいる。現役でプレーする選手はもう13人しか残っていない。今回は現役選手の昨季のパフォーマンスを振り返りたい。 【動画】2年冬に退部騒動!?巨人・坂本勇人(光星学院)の高校時代 巨人・坂本 勇人内野手(光星学院)は116試合、22本塁打、60打点、打率.288と主力打者として活躍。昨年の後半からサードで出場しており、一緒にプレーしてきた阿部 慎之助新監督のもと、活躍を目指す。 ソフトバンク・柳田 悠岐外野手(広島商)は143試合にフル出場し、22本塁打、85打点、打率.299と結果を残している。オフシーズンの報道を見ると、野球教室でも、子どもたちから大人気なのが伺える。これからもスターに相応しい成績を残せるか。 楽天・田中 将大投手(駒大苫小牧)は24試合で、7勝11敗、防御率4.91と悔しい成績に終わったが、NPB在籍10年間はすべてローテーション投手として活躍し、100イニングを投げているのはさすが。今季の契約は未更改だが、今季は二桁勝利なるか。 昨季までミネソタ・ツインズでプレーしていた前田 健太投手(PL学園)は22年、トミージョン手術で全休し、昨季に復帰。21試合で、6勝8敗だった。今季からデトロイト・タイガースでプレーする。 野手ではDeNA・宮崎 敏郎内野手(厳木)が目立った。126試合出場で、20本塁打71打点 打率.324を記録し、17年以来、2度目の首位打者を受賞。通算打率.304は素晴らしい数字だ。投手では西武の守護神・増田 達至投手(柳学園)は40試合で、4勝4敗、19セーブ、防御率5.45と不調に終わった。昨年からNPBに復帰したロッテの澤村 拓一投手(佐野日大)も不調に苦しみ、34試合登板で、4勝3敗、3セーブ、14ホールド、防御率4.91に終わった。ヤクルトの石山 泰雅投手(金足農)は2年ぶりに50試合登板したが、防御率4.40に終わる苦しい1年になった。 巨人・梶谷 隆幸外野手(開星)は昨季、3年ぶり100試合出場。2本塁打、19打点、打率.275という結果に終わった。広島・秋山 翔吾外野手(横浜創学館)はNPB復帰2年目となった昨季は115試合、4本塁打、38打点、打率.274だった。會澤 翼捕手(水戸短大付)は54試合出場に終わったが、會澤はプロ野球選手会の選手会長を務めており、プレイヤーの地位向上にも尽力している。 中日のエース・大野 雄大投手(京都外大西)は手術の影響で1試合登板に終わった。これまで通算84勝を挙げている左腕の復活はなるか。ロッテのエースの石川 歩投手(滑川)はコンディション不良で、初の一軍登板なしに終わった。今季は育成選手としてプレーし、復活を目指す。