日本が外国人から旅行先に選ばれる最大の理由…「ビッグマックがたった480円」欧州最貧国グループのルーマニアよりもマクドナルドが安く食べられる日本の現状
日本の100円ショップはオーストラリアでは300円
2024年3月にオーストラリアを訪れたとき、実際にマクドナルドの店頭を覗いてみた。第2の都市メルボルンの中心街にある店舗では、ビッグマック単品が12.85豪ドルという表示であった。 この時の豪日の為替レートが、1豪ドル97~98円だったので、日本円でおよそ1285円ということになる。 帰国して早速近所のマクドナルドに出かけて価格を確かめてみると480円(税込み)であった。オーストラリアのビッグマックは、円安の状況でおよそ2.7倍。ビッグマック指数のデータでは、オーストラリア770円、日本450円となっているので1.71倍。実際には、データよりもさらに大きな物価の差が生じているのである。 メルボルンでは「DAISO JAPAN」という店にも足を運んだ。そう、100円ショップの代表格のダイソーである。ここでは基本(最低)価格が3豪ドルであった。約300円である。やはり3倍近い価格差があるようだ。この感覚でオーストラリア人が日本に来たらさぞかし安く感じるであろう。 文/佐滝剛弘
---------- 佐滝剛弘(さたき よしひろ) 1960年愛知県生まれ。東京大学教養学部教養学科(人文地理)卒業。NHK勤務を経て、高崎経済大学特任教授、京都光華女子大学教授、城西国際大学教授を歴任。主な著書に『旅する前の「世界遺産」』(文春新書)、『郵便局を訪ねて1万局』(光文社新書)、『日本のシルクロード――富岡製糸場と絹産業遺産群』(中公新書ラクレ)、『観光公害』(祥伝社新書)など。 ----------
佐滝剛弘
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