中国「独身の日」商戦終了、買い物客が増加 総売上高は推計26.6%増
Casey Hall [上海 12日 ロイター] - 中国最大の電子商取引(EC)会社アリババ・グループは、11日深夜に終了した数週間にわたる今年の「独身の日」商戦で売上高が「堅調な伸び」となり、買い物客数は「過去最高」を記録したと発表した。 期間中の総売上高には触れなかったが、アップル、ハイアール、美的、シャオミを含む45ブランドは「流通総額(GMV)」が10億元(1億3862万ドル)を超えたという。 中国第2位のEC大手、京東集団(JDドット・コム)は、売り上げに関する情報を開示していないが、買い物客数が前年比で20%以上増加したと明らかにした。 データプロバイダーである星図数据の推計値によると、主要ECプラットフォーム全体の売上高は26.6%増の1兆4400億元。今年の独身の日商戦は昨年より10日間長かった。昨年の推計値は2.08%増の1兆1400億元。 元々は日付の数字にちなんで毎年11月11日に24時間限定で開催されていた独身の日セールは、数週間にわたって行われるイベントへと拡大。10月14日に始まった今年はこれまでで最も長い期間となった。 各プラットフォームは2022年以降、GMVの総計を発表していない。 中国では格安ECプラットフォームが台頭し、大幅な値下げが常態化している。 コンサルティング会社ApertureChinaの創業者Yaling Jiang氏は「今、私たちは消費の下り坂の真っただ中にいる。消費者は節約志向が非常に強く、できる限り節約しなければと感じている」と指摘。 ECコンサルティング会社WPIC Marketing + TechnologiesのJacob Cooke最高経営責任者(CEO)は、中央政府が発表した景気刺激策は商戦期間中の個人消費を大きく促す要因にはならなかったとの見方を示した。