「これからの数週間が重要」トップ4入りへ負けられない「6位コベルコ神戸スティーラーズ」×「5位トヨタヴェルブリッツ」
54-7で快勝した前節(三重ホンダヒート戦)の試合後、姫野和樹キャプテンは「テイク・マインドセット」という言葉を持ち出し、勝因を説明した。
「僕たちの中には『テイク・マインドセット』(自分たちから主導権を取りにいくマインドセットのこと)というものがあります」
「相手からではなく、自分たちからアクションをして、自分たちから奪っていく。仕掛けるという正しいマインドセットを、チーム・個人として持っていたので良いゲームになったと思います」
悲願の“リーグ初4強”を狙うのは、ヴェルブリッツも同じ。
ヴェルブリッツは今後、第9節で4位スピアーズ、第10節で3位サンゴリアスと、上位陣との連戦が待っている。
運命を左右するかもしれない正念場。まず目の前のスティーラーズに勝利し、チームとしての自信を深め、突き進みたい。
大一番の先発メンバーが発表されている。
ここからの重要局面で、ヴェルブリッツを勝利に導けるか。今季加入の大型戦力、SHアーロン・スミス、SOバレットのNZ代表ハーフ団のプレーに注目したい。
先発では、LOブロディ・レタリックとFLアーディー・サベアのNZ代表コンビが、相手ハーフ団(スミス&バレット)との黒衣軍対決に備える。
2023年の世界最優秀選手であるFLサベアは、前節27-17の勝利(リコーブラックラムズ東京戦)においても、ボールキャリーからジャッカルまで、攻守両面にわたり活躍。エナジーの源になっていた。
前節は雨中戦のためキックを多用したが、スティーラーズはボールを積極的に動かすアタックチームでもある。
39トライはD1で2位。ゲインメーター(3808)、ゲイン率(4.52)、DF突破数(205)も上位だ。アタックが大きな魅力の一つである両軍の激突。トライの応酬となる可能性はある。
キックオフは日曜日の午後2時30分。ド派手な衝突、美技の応酬が待ち遠しい。
多羅 正崇