家族が認知症?“円満に”検査を促す「誘い方」 「病院になんて行きたくない」と言われたら?
高齢化が進むにつれ、増えているのが「認知症」。2025年には高齢者の5人に1人が認知症になる、という予測も出ています。そのような中、家族に「もしかして認知症?」と疑う言動があり、気になっている方もいるでしょう。 そこで今回は、認知症の早期発見につながるポイントや、家族を病院の検査に連れて行くにはどうしたらいいのか、というアドバイスをお伝えします(本記事はイラストレーター・上大岡トメさん著、杉山孝博さん監修の『マンガで解決 親の認知症とお金が不安です』から一部を抜粋、再編集したものです)。 【漫画で見る】冷蔵庫に同じヨーグルトがずらりこれって認知症の始まり?
■冷蔵庫をヨーグルトが“占拠” 3分前に言ったことを忘れる、道具の使い方がわからなくなる、外に出たらなかなか帰ってこない…… 「お母さん(お父さん)ちょっとおかしくなったのでは?」と感じるのはそんなときかもしれません。 ※外部配信先では漫画を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください ■早期発見にはメリットがある 「親が認知症かもしれない」と考えるのはこわいことです。不安になるからこそ、「おかしな行動はやめてほしい」と望みます。
まちがいをいちいち指摘したり、「また忘れたの?」と責めてしまったり、わかるまで何度も何度も言い聞かせたりしてしまうことでしょう。それでもあまり効果はありませんよね。 家族はどんどんつらい気持ちになってしまいます。腹が立ったり、顔を見たくないと思ったりします。 でも、いちばん不安なのは本人です。いちばん否定したいのも本人なのです。 でも忘れてしまうし、できないことも増えていきます。わかっているからこそ、子どもに認知症だと認めたくないのはみんな同じ。
あれこれ言われたら腹も立ちます。悔しいし、悲しい。認知症になったって、そういう当たり前の感情はちゃんと残り続けるのです。そこを家族が理解しなければ、家族の関係がどんどん悪いほうに転がってしまいかねません。 だからこそ、なるべく早く専門家とつながることをおすすめしています。 ■「認知症」早期発見の目安とは? 家族が認知症かもしれない、と気になったとき、まず相談するのは親のかかりつけ医です。 親の心身の状況や認知症の可能性などを具体的に相談し、ここで検査が受けられるか、あるいは専門病院を紹介してもらうべきか聞いてみましょう。