「最後まで大ブーイングを浴びた」性的暴行で服役したオランダ人選手が“メダルなし終焉”で英紙は再度断罪! ビーチバレー相棒「解散? しないよ」【パリ五輪】
パリ五輪でもっともブーイングを浴びたアスリートが大会を去った。 現地8月4日、男子ビーチバレーの決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)が行なわれ、オランダ代表のスティーブン・ファン・デベルデ/マシュー・イマーズ組がブラジル代表ペアと対戦し、セットカウント0-2(16-21、16-21)で敗れた。 【画像】シュミット、ビロディド、ギュネシュ、古賀紗理那…パリ五輪に華を添える美女アスリートを一挙紹介! 大会前から非難の的となってきたのがファン・デベルデである。19歳だった2014年、フェイスブックで知り合った当時12歳の英国人少女に対して性的暴行に及んだ。未成年者に酒を飲ませたうえでの愚行で、犯行は3度も繰り返されたという。16年に英国の裁判所から禁固4年の実刑判決を受けたが、その後身柄は英国から母国オランダへ引き渡され、量刑が変更された。なんとわずか1年の服役を経て釈放に至ったのだ。 ファン・デベルデは即座に競技復帰し、18年からは国際大会にも出場。そして今年6月、イマーズとのコンビでパリ五輪の出場権を獲得し、晴れてオランダ代表に選出されたのだ。当然、英国メディアやアスリート、さらに女性擁護団体などが猛反発。オランダ・オリンピック委員会は「再犯の可能性はゼロだ。出場の資格も満たしている」と正当性を主張したが、擁護するスタンスに批判はいっそう高まった。 慌てたオランダ側は深刻なトラブルを避けるため、ファン・デベルデと話し合ったうえで「選手村への入村禁止」と「メディアとの接触禁止」を決定する。実際にゲームが始まると観客席からは特大のブーイングが鳴り響き、そのなかでもオランダ代表ペアは平静を保ってグループステージを1勝2敗で突破。ノックアウトラウンドに駒を進めたが、その初戦で敗退した。 英紙『Daily Mail』は「性的暴行犯がついにパリでの戦いを終えた。メダル獲得のチャンスは消滅し、会場は最後まで大きなブーイングに包まれていた」と報じ、「敗退が決まるとファン・デベルデは大ブーイングのなかを歩き、わずかに拍手を贈っていたオランダ応援団をなんとか探し出すと、笑顔で手を振って挨拶した」と続けた。 ファン・デベルデはメディアとの接触を禁じられており、この日も取材対応はなし。大会中は相棒のイマーズのみがコメント。今回の敗戦を受け、「感情が高ぶるジェットコースターのようだったね。僕たちは全力を出して戦い、瞬間瞬間を楽しんだよ」とポジティブに話し、「最高にクールなスタジアムだったな」と皮肉とも取れる発言も飛び出した。 今後のパートナーシップに関しては「解散? どうしてしなきゃいけないんだ。これからもスティーブンは最高の相棒だよ」ときっぱり。『Daily Mail』紙は「オリンピックの翌週にはオランダでヨーロッパ選手権が行なわれ、その次はオランダ選手権が控える。どちらにも彼らは参戦する予定だ」と紹介。はたして自国で開催される連戦では、どのような会場の雰囲気となるのだろうか。 構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】
- 「歴史的なメダルの後に疑惑の事件」性的暴行でクロアチア初の金メダルに輝いた柔道女子の父親が逮捕。大会ボランティアが被害訴え「強制的にキスされた」【パリ五輪】
- 「幸運を祈るわ」12歳少女に性的暴行で服役したオランダ代表選手の大会出場に英レジェンドがまさかの発言→大炎上で即謝罪!「頭がどうかしていた…」【パリ五輪】
- 英国スポーツ界に激震! 馬術の金メダリスト女王が“執拗な馬への虐待行為”で五輪辞退を発表!「まるでサーカスの象にムチを打つように…」【パリ五輪】
- 「恋人のために全力で走らなかった?」絶世美女シュミットを巡る独リレー代表の内紛騒動で“告発カップル”に非難が殺到! SNSのコメント欄を制限へ【パリ五輪】
- 「私はXXよ!」性別騒動で非難される台湾ボクサーを敗れた相手が“怒りのジェスチャー”で侮辱!「女性のスポーツを救って」と訴え【パリ五輪】