【ラグビー】注目はチーフス×レッズ。スーパーラグビー・パシフィック準々決勝、いよいよ始まる
◆ブルーズ×ドゥルア 第3試合は、ホームのブルーズがオークランドでドゥルアを迎える(6月8日)。 2月24日のレギュラーシーズンでの対戦は、34-10でブルーズが勝利している。 ブルーズは、準々決勝でCTBリーコ・イオアネを先発に戻すなどベストなメンバーを組んできた。SO/FBスティーヴン・ペロフェタのケガ以降10番を任されたハリー・プラマーが先週の12番から今週は10番に戻り、ケガ明けのペロフェタを15番の位置に下げたことは興味深い。今季ワンランクレベルを上げたプラマーの司令塔での起用がチームに最もフィットしていると判断をしたのだろう。 対するドゥルアは、勢いに乗ると手が付けられないが、敵地での一戦となると分が悪い。準々決勝でドゥルアの奮闘があれば盛り上がる。しかし、昨年よりも安定感のあるブルーズの勝利は固いと思われる。
◆ブランビーズ×ハイランダーズ 準々決勝最後の試合は、ホームのブランビーズがキャンベラにハイランダーズを迎える(6月8日)。 3月16日のレギュラーシーズンでの対戦は、27-21でブランビーズが勝利している。 ブランビーズは、今季も変わらずセットピース(スクラム、ラインアウト)の安定感を武器に攻撃力のあるBKを活かしてで勝利を重ねてきた。実力からいくとブランビーズに分がある。 しかし、今季のハイランダーズは、ブルーズで出場機会に恵まれなかったCTBタニエル・テレア、FBジェイコブ・ラトゥマイタヴキ・ニープケンス、そしてモアナ・パシフィカから獲得したWTBティモチ・タヴァタヴァナワイらの活躍でBKの攻撃力が上がっている。FW戦で五分以上に持ち込めば試合が面白くなりそう。
ブランビーズのフロントローには、主力の一部にケガ人が出ている。スクラムでプレッシャーをかけることができれば、ハイランダーズのアプセットが見られるかもしれない。 試合巧者のブランビーズ相手にキャンベラで勝利をするのは極めて難しいと言われている。ハイランダーズが勝利するには、常に先手をとる展開にしたい。 2024年のスーパーラグビーは、絶対王者と言われてきたクルセイダーズが崩れる波乱が起きた。準々決勝でアップセットがあっても不思議ではない。 (文:松尾智規)