中学生が育てたリンゴ、肩車して今季最後の収穫 「地域一丸」で守る街のシンボルのりんご並木
飯田市の飯田東中学校は、市のシンボルとして親しまれている中心市街地のりんご並木で今年最後の収穫をした。全校生徒196人に、並木の手入れを手伝う地域住民「なみきサポーター」らを合わせた計約230人が、冷たい風が吹く中、一緒に作業した。 【写真】高いところに実ったリンゴを肩車しながら収穫する中学生
並木の約300メートル区間には10種以上のリンゴが植わり、生徒らが草取りなどの手入れをしている。この日は同校で歌い継がれている「並木Forever」を合唱した後、生徒同士で肩車をしたり、脚立を使ったりして、ふじなど3種類のリンゴを収穫した。
同校並木委員長の3年、宮下さくらさん(14)は「育てたリンゴを味わえるのは最後。これからも東中の生徒が携わっていってほしい」。地元の橋南(きょうなん)まちづくり委員会の木下裕副会長(61)は生徒数減少を念頭に「地域も一丸となって協力し、並木を維持していきたい」と話した。