【デイトナ DN-002CP インプレ】軽量×コンパクトなのに多機能なイケてる奴! サイズ別帽体でフィットするハイスペックモデルだ
先日デイトナから発売された5種のヘルメット「DN」シリーズ。同社初のオリジナルヘルメットということと、非常にリーズナブルな点が大きな話題を呼んだことは記憶に新しい。そこでこの「DN」シリーズを実際に使い、ウェビックスタッフが5種類全てのレビューを行っていく! 2回目となる今回は“ハイスペックモデル”としてラインナップされる「DN-002CP」をチェックしていきたい。 【画像】デイトナ DN-002CPをギャラリーで見る(15枚) 文/Webikeプラス 瀧村 和也
リーズナブルなのにプレミアム感を醸し出す「DN-002CP」
DNシリーズ中、唯一サイズ別で帽体の大きさが異なる「DN-002CP」。今回レビューしたのはLサイズ(59-60cm)のみだったので002CP同士の比較はしていないが、他のDNシリーズと比較すると確かに一回りコンパクトである。 デザインは非常にシンプルで、一切の無駄を省いたかのようなシェルデザインがむしろ好印象。ではどのような部分がハイスペックなのかというと、インナーバイザーや大型のベンチレーションを備えているにも関わらず“軽量・コンパクト”というところだ。 「それ割と普通じゃないか?」と思う人もいるかもしれないが、“価格”こそがこのヘルメットのミソ。インナーバイザー付で重量は約1700g(±100g)と軽量に抑えられており、しかもピンロックシートが付属して税込2万4200円なのだ。これは相当お買い得である。 とはいえ、数字だけよかったとしても使い心地まで良いとは限らない。ということで、実際に使った感想をご紹介していきたいと思う。
重さを一切感じずベンチレーションも快適! だが風切り音の大きさが難点
まず被ってみて感じたのは、本当にインナーバイザー付なのか疑ってしまうほどの「軽さ」。通常ヘルメットを被ると多少は首への負担を感じるが、このヘルメットでは一切そういった感覚が無い。 その理由は必ずしも軽さだけではないようで、そのサイズ感にも要因がある模様。筆者が普段使用しているのはMサイズ(58cm)なのだが、多少インナーがヘタってきているので今がちょうどいい感じ。 対して今回レビューする002CPはLサイズで、新品のインナーがガッチリと頭をホールドしてくれたのだ。結果として「キツくもないし、頭の動きにしっかりとついてきてくれる」という素晴らしいフィット感を得ることができた。 走行中も重量などが全く気にならず、これなら数時間の長距離ライディングでも疲れることはないだろうと思う。視界は「DN-001RS」ほどではないが良好で、こちらも気になることはなかった。ベンチレーションは大型で操作性も良好。しかもエアインテークからの走行風はすぐに感じとれ、暑い日にはヘルメット内の換気が早いだろうと分かる。 インナーバイザーでの視界もすこぶる良い。明所から暗所を走る場合でも、今現在インナーバイザーを出していたということを忘れてしまうほど自然な視界である。側頭部のレバーを操作してバイザーを開閉する仕様だが、こちらの操作感は正直今一つ。厚手のグローブではバイザーを出せても“しまう”ことが難しく、結局バイザーそのものを無理やり手で押し上げたりもした。 そのほかデメリットと感じたのは風切り音の大きさだろう。シールドを上げていれば全く気にならないが、閉めると逆に隙間からの風切り音がかなり大きかった印象。チンカーテンが付属していないことも要因かもしれない。あとはインカム用のスピーカーホールはないので、インカム必須と言うユーザーにはデメリットとなりそうだ。 しかし総合的にみるとインナーバイザーがついている中では圧倒的に軽く、長時間のツーリングにはかなり適していると感じる。もちろん通勤用としてもベストだろう。 インナーバイザー付で軽く、しかもリーズナブルなフルフェイスをお求めであれば十分購入を視野に入れてもらいたい。
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