「中国秘密警察署」米国で運営した60代が有罪…中国当局は全面否定
米国ニューヨークのチャイナタウンで中国秘密警察署を運営した容疑で起訴された中国系男性が有罪を認めた。 18日(現地時間)、英紙ガーディアンなどによると、中国系米国人の陳金平被告(60)はこの日、ニューヨーク東部連邦裁判所で開かれた審理で自身の有罪を認めた。陳被告はニューヨーク・マンハッタンに中国公安部所属の不法秘密警察署を開設して運営した容疑で裁判に渡された。 この事件の捜査を担当した米連邦捜査局(FBI)は陳被告が「米国の主権を直接的に侵害する中国の犯罪的で抑圧的な目標を促進するための」不法警察署を設立するのに役割を果たしていたことを認めたと明らかにした。 陳被告がこの日有罪を認めたことを受けて、来年に予定されている判決で懲役5年を言い渡される可能性があるとガーディアンは伝えた。 陳被告とともに起訴された盧建旺被告(62)は自分の容疑を否認した。 これに先立ち、2人はマンハッタン・チャイナタウンで福建省出身者による郷友会「長楽公会」の看板を掲げた事務室を開き、中国政府に批判的な人々を監視する活動などに助力した容疑で起訴された。2人は中国公安部との通信記録を削除して捜査を妨害した容疑ももたれている。 中国外交部は秘密警察署の存在自体を否定した。 林剣報道官は19日の記者会見で、陳被告の裁判に関する立場を聞かれると「私は具体的な状況を知らない」としつつも「中国は法治国家で国際法を一貫して順守して各国の司法主権を尊重してきた。いわゆる秘密警察署は存在しない」と話した。