【Playback箱根駅伝】第41回/日大がついに中大の連覇止める!新興の順大、国士大、日体大が3位~5位と健闘
2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの) 第41回箱根駅伝総合成績をチェック
第41回(1965年/昭和40年) 鈴木従道、宇佐美彰朗とのちの五輪ランナーが躍動 5区は立教大・浜崎真造が区間新
第1回プロ野球ドラフト会議が開催される1965年。第41回大会は、前人未到の7連覇に挑む中大と、7年ぶり制覇を狙う日大の2強とされた。 1区は前年に続き、国士大の大川賢明が区間賞を獲得する。中大と日大は区間6、7位で2区へとタスキをつないだ。2区は日大の土谷和夫が区間賞を獲得。3区も日大ルーキーの鈴木従道が1時間1分46秒と大会新記録で区間賞を獲り、続く4区も日大の馬場和秋が区間賞。往路は5時間52分1秒で日大が中大に4分36秒差をつけて制する。 出場9回目の国士大は5区の猪腰嘉勝が中大を抜いて往路2位に浮上。4位には順大と続いた。5区区間賞は立教大の浜崎真造が1時間22分38秒の区間新記録で獲得した。 大きくリードを奪った日大は、奥貫博が3年連続で6区区間賞を獲得。中大との差は6分51秒となった。8区では新人の大槻憲一が区間3位、9区では3年後のメキシコ五輪でマラソン代表となった宇佐美彰朗が、1時間15分56秒と区間新記録で優勝を決定付けた。続くアンカーの高口徹も区間賞を獲得し、日大は大会新記録となる11時間30分41秒で7年ぶり9回目の栄冠に輝いた。 中大は7区で師岡溢哺が2年ぶりに区間賞を獲得するも、日大から8分28秒と大差をつけられ、11時間39分9秒で2位。往路4位の順大は、8区の松波慎介が区間新記録で区間賞を取るなど追い上げ、参加8年目にして初の3位に入った。往路2位の国士大が総合4位。日体大、早大、専大、明大と続いた。一方、往路5位と健闘した立教大は復路12位と苦戦し、総合11位でレースを終えた。 参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)
月陸編集部