【宮島ボート・GⅠ周年記念】深谷知博がGⅠ通算3度目のV/さらなる飛躍を誓う
宮島ボートのGⅠ開設70周年記念「宮島チャンピオンカップ」は最終日の14日、最終12Rで優勝戦(1着賞金1200万円)が争われ、1号艇の深谷知博(36)=静岡=が逃げを決めて勝利。今年初V、GⅠは通算3度目のVを果たした。2着は山口剛、3着は片岡雅裕が入った。2連単、3連単ともに1番人気の決着となった。今節6日間の売り上げ額は66億936万4000円だった。
■ヒーロー 圧倒的な強さを見せた。得点率トップ通過から、準優1号艇、V戦1号艇と逃げ切り、王道のVロードを一気に走り抜けた。宮島では2023年8月のGⅢ以来2度目のV。レース後の表彰式では「ホッとしました。すごくうれしいです」と笑顔を浮かべた。 前検で機力は決して抜群に出ているということはなかったが、節間の整備などが功を奏して「雰囲気がじわっと良くなった」と気配は上向き。「準優が1番良かったけど、足的には気になる部分があって、(優勝戦に向けて)ペラ調整をした。なかなかうまくいかなかったが、最後はいい調整ができた」。最後までやれることを全て出し切り、結果に結びつけた。2日目のDR以外は全て舟券絡みと、深谷らしい安定した走りを一節間披露した。 近況は前節の住之江GⅠから連続での優出、そして今節はVと流れは上昇ムード。「今年は年始から調子よく来られてなくて、ケガで(SG)クラシックも欠場してしまった。でも前節の優出と今節の優勝でリズムをつかんで、また年末の舞台に戻りたい」とこれから巻き返していく。「一走一走いつも通りにやって、それが結果につながればグランプリも見えてくると思う」と自然体での飛躍を誓った。(橋口文子) ■プロフィル ◆深谷知博(ふかや・ともひろ)1988年4月1日生まれ。静岡県出身。登録番号4524。2008年11月、浜名湖でデビュー。103期。11年芦屋で初V。GⅠは14年の浜名湖で初優勝。GⅠは今回の優勝で通算3V。SGは3Vの実績を持つ。164センチ、53キロ、A型。