「わかりみが深い」と13万いいね、新品タイツの台紙は必要か? 販売会社は「抜くことも検討」
伝線を避けるために、できるだけタイツやストッキングを触りたくないのに、入っている台紙を抜かないといけないのはリスクが高すぎる。そろそろ入れるのを辞めませんか?というお願いが、先日Xで13万以上のいいねがつく共感を集めた。そもそもあの紙はなんのために入っているのか?タイツ販売会社に訊いてみた。 【写真】悲痛な叫び…13万いいねがついた「お願い」
■「これ・・・取るの面倒くさいよねぇ」
「拝啓タイツ会社さま。新品のタイツのなかにこのように紙を入れるのはそろそろお辞めにしませんか。あたくしレベルの不器用になると、この紙を取り出す際にタイツを伝線させてしまいます。人生であと何着タイツを買えばいいのか怯えている女より」 お願いを投稿したのは「ゆる外資コンサルMom(@Komatsuna_56789)」さん。リプライには「ほんとにソレ!です」「急いでる時ほど引っ掛けてしまいますよね・・・」「履いたときの色見本のためですよね? 印刷で良い気がする・・・」「なんのために入れてるの?これ・・・取るの面倒くさいよねぇ」などと、台紙はいらないのでは?という意見が寄せられている。
■「台紙を抜くことも検討しております」
そこで、レッグウェアを販売する「チュチュアンナ」(本社:大阪市中央区)の担当者に、台紙が入る理由について疑問をぶつけてみた。 ──そもそも白い紙は、なぜ入っているのですか? ストッキングのベージュの色味をわかりやすくするためです。台紙によって生地が拡張されることで、着用時の色味を確認できます。 ──台紙で少し伸ばされることも意味があるのですね。でも、肌にのせた色を確認するなら、肌色の紙がよいように感じます。 肌色の紙ですと色が分かりづらく、また肌色は人によって違うため白い紙を使用しております。 ──言われてみれば、肌色の紙だと、余計に色がわかりにくくなりそうです。紙を半分に折ってから抜くといいというコメントもありましたが、どのように抜くのが良いのでしょうか。 紙をやさしく丸めて引き出すようにすると、伝線する心配が減りますのでお薦めです。 ──「引っかかって伝線してしまう・面倒・紙が勿体無い」などの感想がありましたが、どのように感じられますか? そのようなご意見もありますが、紙が無いと色の判別がしづらいというご意見も一定数あると認識しております。 ──台紙を入れて欲しい方もいらっしゃるのですね。 昨今のSDGsやエコの観点からすると、台紙を抜くことも検討しております。改めてお客さまのニーズを捉えた上で、慎重に前向きに検討して参ります。 ◇ コメントには、品質の良いストッキングやタイツに限って、台紙が入っていることが多くて悩ましいというものも。台紙が本当に必要なのか、メーカー各社にはぜひ検討をお願いしたいですね。 取材・文/太田浩子