【RIZIN】賽は投げられた──武田に一本勝ちのシェイドゥラエフ「早く次戦を組んで」&関をKOしたダウトベック「年末にはチャンピオンに」
◆カルシャガ・ダウトベック「一緒にトレーニングしたこともあるシェイドゥラエフも圧倒的な勝利をした」
──試合後の率直な感想をお聞かせください。 「皆さんこんにちは。またお会いできて嬉しいです。とても気分がいいです。日本は初めてではありませんが、私はとても日本が大好きです。日本でRIZINがスタートしてだいぶ経って着々と時間を刻んで、日本だけじゃなくて世界中に知られている団体だと思います。それで今日の試合ですが、今日は本当に会場もいっぱいでファンの方たちが見守るなかで内容のいい試合ができたと思っています。今はとても満足しています」 ──対戦相手と実際に戦ってみて、戦う前の印象と違ったところがあったら教えてください。 「今日の試合で対戦する前に関選手のいろんな試合を見て、とても実力のある強い選手だと感じていました。テイクダウンやグラウンドでの戦いぶりも実力あり、経験豊かな選手だと思いました。KOも何度もしているし、対戦相手としてまったく満足できるものでした。試合をしてみて思った通り、強く才能のある選手だと感じました」 ──今回勝利しました。今後の目標・展望を教えていただけますか。 「RIZINで2回目(※前回は2018年9月に朝倉未来に判定負け)ですが、以前も今回も自分が対戦相手として“この人とやりたい”と選んだことはありません。提供されたファイターとやってきました。こうして勝って自分の目標はチャンピオンになること。またすぐ対戦する機会を与えていただき、年末にはチャンピオンになるという目標を叶えたいと思います」 ──フェザー級王者であったり戦いたい相手はいますか。 「いい質問をありがとうございます。常に自分の階級のなかにどんな優秀な選手がいるのかをウォッチングしています。クレベル選手は元王者だと思いますが、朝倉未来選手もチャンピオンになったことがあるのですよね?(※THE OUTSIDER2階級王者。RIZINでは2度挑戦も戴冠ならず)現王者の鈴木千裕選手のこともよく知っています。試合も見ているし素晴らしいファイターだと思っています」 ──クレベル選手とアーチュレッタ選手の試合の勝者が「次期挑戦者」と言われています。ここに絡んでいきたいですか。 「今日のこれからの試合は興味を持ってみるつもりですが、今クレベル選手かアーチュレッタ選手のどちらが勝つかは問題ではないです。勝った方と組んでくださればいつでも対戦しますし、どんな選手とでも、ベルトに近づける試合を組んでいただけるなら戦う準備はできています」 ──敗れた関選手は「あれほどボディを効かされたのは初めてで、岩のようだった」と言っていました。よく硬いと言われると思いますが、どのように拳を鍛えているのか秘訣があれば教えてください。 「とても嬉しい質問ですね、ありがとうございます。自分は特に拳を強くするためのトレーニングはしていないけれど、MMAを始めて既に15年トレーニングしています。ですから今までのトレーニングをさらに充実させていき、フィジカルの強いところをさらに強めて、自分の目標であるベルトに向けて進んでいきます」 ──武田vs.シェイドゥラエフ戦はご覧になりましたか? 「観ました」 ──実際に見ていてシェイドゥラエフ選手がとても強かったと思いましたが、印象はいかがでしたか? 「観ていましたが、実際自分は随分前から知り合いで(タイガームエタイで)一緒にトレーニングしたこともあります。本当に彼はパンチだけではなくレスリングのテクニックなどほとんど持っているものを披露して圧倒的な勝利をしたと思います」 ◆関鉄矢「腹にすごい衝撃がきて、耐えきれなかった」 ──試合後の率直な感想をお聞かせください。 「やっぱり悔しいですね……」 ──左フックをもらって倒れた場面は、すぐに立ち上がりましたが、どのくらい効いていたのでしょうか。 「いや、記憶に無いです、あそこはもう。意識朦朧みたいな。気がついたら(マットに)転がっていたので立ち上がって、何がなんだか分からないまま腹にすごい衝撃がきて、ちょっと耐えきれなかったですね」 ──対戦相手と実際に戦ってみて戦う前の印象と違ったところがあったら教えてください。 「やっぱり左は強いですね」 ──想定していたパワーよりもかなり強かったのでしょうか。 「いや、想定はしていて、自分の作戦に持ち込むための種まきも順調に行っていたので、次は組みの展開を作ればもう自分のペースになるかなと思ってたんですけど。破壊力で持って行かれましたね」 ──種まきをしていたということですが、具体的にどういう展開に持っていくプランだったのか教えていただけますか。 「今回のプランはまず相手の左を出させないためにインローと、相手の高い位置のガードに目掛けてハイキックを当てて(上体を立てさせて)、そこから自分が蹴りのモーションで牽制してタックルとかで入って、自分が得意なスクランブルに持って行きたかったんですけど、その前に腹を効かされてガードが下がったところにもらっちゃったんです」 ──ボディへの打撃でフィニッシュされることはこれまでの試合でありましたか? 「無いですね。そんなに苦しくなるほど効かされたこともなくて。もうガードの上からでも岩のような拳だった感じがします」 ──試合を終えたばかりですが、今後の目標・展望を教えていただけますか。 「今、気持ちが下がっていて、ちょっとまだ今後のことは考えられないですけど。いやあ本当に、強くなりたいですね。ほんとに……ごめんなさい、ちょっと。みなさんの予想を超えられなくてごめんなさい。ちょっと強くなってきます」 ──なかなかフェザー級では関選手に限らず外国人と日本人選手の対戦で日本人が勝ち切れない状況が続いているかと思います。ここの壁を抜けるのに必要なことは? 「どうなんですかね、自分が言えたことじゃないですけど、フィジカルがちょっと外国人とはポテンシャルって言うんですかね、それが違うんで。やっぱ組み立てなきゃいけなかったんですよね、もっと。ただ……、うーん、ちょっと分からないですけど……。ごめんなさい、ちょっと分からないです」