JR大野駅西口にファミマ先行オープン 福島県大熊町の商業施設「クマSUNテラス」
福島県大熊町がJR大野駅西口に整備している商業施設「クマSUNテラス」に17日、コンビニのファミリーマートが先行オープンした。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後、駅前にコンビニが開店するのは初めて。初日から大勢の住民らが買い物に訪れ、生活の利便性向上を喜んだ。 野菜や果物などの生鮮食品、弁当、洗剤や歯ブラシなどの日用品を取り扱っている。お土産品となる地域の特産品も販売している。17日は午前7時に開店し、住民らが早速買い物を楽しんだ。酒類などを買い求めた無職伏見明義さん(73)は「隣町に買い物に行く機会も多かったが、コンビニが近くにできて便利になる」と笑顔を見せた。 店名は「クマSUNテラス店」。年中無休で午前7時から午後10時まで営業する。町内では夜遅くまで買い物や食事ができる場所は限られており、住民の生活環境向上が期待される。店長を務める渡辺正さん(58)=川内村出身=は「地域を今まで以上によくするため、少しでも力になりたい」と決意している。
大熊町はファミリーマートが入るクマSUNテラスと、隣接する産業交流施設「CREVA(くれば)おおくま」の竣工(しゅんこう)式を25日に現地で行う。グランドオープンは来年3月を予定している。 クマSUNテラスにはファミリーマートのほか、飲食店5店と物販店1店が入居する。CREVAおおくまは県内外の企業による産業創出や住民らの交流、にぎわい創出の場となる。