映画『サイレントラブ』メインカット（左から）山田涼介、浜辺美波 （C）2024「サイレントラブ」製作委員会

　8人組グループ・Hey! Say! JUMPの山田涼介が主演、俳優の浜辺美波が共演する映画『サイレントラブ』（公開中）において、見るものの胸を締め付ける、山田演じる主人公・蒼の苦しく切ない注目の慟哭（どうこく）シーンが解禁された。 【写真】タイのファンと一緒にセルフィーした山田涼介＆浜辺美波 　『ミッドナイトスワン』で日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した内田英治監督がオリジナル脚本で描く最新作。山田はラブストーリー映画に初主演となる。声を発することをやめた青年・蒼と、目が不自由になり夢が途絶えかけている音大生の少女・美夏（浜辺）による“世界一静か”なラブストーリー。 　公開初週には、新作実写作品で1位の好スタートを切った今作。公開2週目もその勢いを落とすことなく、見事に2週連続でのトップ10入りを果たした。現在まで興行収入5億3000万円、観客動員数40万人を超えるヒットに。きょう14日から18日にかけては来場者特典としてバレンタインカードも配布される予定だ。 　先日、タイで行われた「JAMNIME FESTIVAL 2024」での特別上映では山田、浜辺と内田監督が舞台挨拶に登壇、さらに国内での大ヒット記念舞台挨拶も全国の劇場に同時中継されるなど、まだまだ注目を集める今作から、このたび新たに本編映像が解禁となった。 　とあることから美夏とすれ違ってしまった主人公の青年・蒼が、激しく降りしきる雨の中で泣き崩れる苦しく切ないワンシーン。シーン冒頭で山中のコテージから飛び出してきた蒼は、目の不自由な美夏との出会いのきっかけともなった、大事な“ガムランボール”を激しく投げ捨てる。「蒼さん、待って！」そんな蒼を追いかけるようにしてコテージから出てきた美夏だったが、蒼はその制止を聞くことなく山の中へと向かっていってしまった。 　コテージ前の階段でつまずき転んでしまった美夏に、さらに後から追って出てきた北村（野村周平）が手を差し伸べるも、その手を振り払う美夏。シーンが変わると降りしきる豪雨の中、今にも倒れてしまいそうなほどに力なく歩く蒼の姿が映し出される。ついには膝をつき地面に座り込んでしまった蒼は、悲しく苦しそうな表情を浮かべて感情に任せて口を開きかけるも、やはり声を出すことなく泣き続けるのだった。 　すべての感情の機微を表情と動きだけで表現しなければならない難しい役どころでありながら、山田が大きな切なさに打ちひしがれるシーンも見事に表現している。