全国今季初の積雪150センチ超え 青森県酸ケ湯で観測 週末まで日本海側は大雪
今日12日は、北日本の日本海側を中心に積雪が増えています。青森県酸ケ湯では午前8時の積雪が151センチと、全国で今季初めて150センチを超えました。この後、週末にかけても北~東日本の日本海側を中心に大雪の恐れがあり、積雪が更に増える見込みです。
青森県酸ケ湯で積雪150センチ超え 全国で今季初
今日12日は、冬型の気圧配置が強まっているため、北日本の日本海側を中心に積雪が増えています。 青森県酸ケ湯では午前8時の積雪が151センチと、全国で今季初めて150センチを超えました。昨季初めて150センチを超えたのは12月19日(北海道糠内159センチ)でした。 このほか午前8時までの最深積雪は、北海道朱鞠内で105センチ、岩見沢市52センチ、旭川市45センチなど、いずれも今季最も多くなっています。
週末(14日~15日)にかけて日本海側では更なる大雪警戒
今日12日の日中も冬型の気圧配置が続くため、北~東日本の日本海側では断続的に雪が降り、山沿いを中心に大雪となる所がありそうです。 明日13日はいったん冬型の気圧配置が緩んで、日本海側では雪の降り方が弱まる見込みです。 ただ、14日(土)~15日(日)は再び冬型の気圧配置が強まり、上空には強烈な寒気が流れ込む予想です。北海道から山陰まで日本海側では広い範囲で雪が予想され、特に東北南部から北陸にかけての山沿いは積雪が急増する恐れがあります。14日(土)は長野県北部で大雪警報発表の可能性が「中」レベルとなっています。 除雪が追い付かないような降り方になると、車の立ち往生や鉄道ダイヤの乱れが発生する可能性があります。今週末に外出を予定されている方は十分ご注意ください。
短時間の大雪 注意ポイントは?
今回の寒波では車での移動が多い週末と大雪のピークが重なる恐れがあります。短時間の大雪が予想される際、以下の3つのことに注意が必要です。 ①道路の除雪が追いつかなくなることで、車の「大渋滞」や「立ち往生」が発生する恐れがあります。特に交通量の多い国道や高速道路などでは大規模な立ち往生となり、復旧まで長時間かかることがあります。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。 ②「屋根からの落雪」にも注意が必要です。屋根に大量の雪が積もると、雪の重みで一気に雪が滑り落ちてくることがあります。特に軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど十分な注意が必要です。 ③道路の側溝などに雪が積もってしまうと、水はけが悪くなり「道路が冠水」することがあります。特に雪の多い地域では消雪パイプからの水が道路に溜まりやすいので注意が必要です。 このほか列車のダイヤが大幅に乱れることも考えられます。計画運休などが事前に発表されることもあるため、大雪になる前から交通情報をこまめに確認してください。
日本気象協会 本社 日直主任