岩井千怜、姉・明愛の猛追を振り切って今季3勝目! 米ツアーに挑戦する姉妹の底力
「アキちゃん、ナイス」(千怜)
後半は明愛の猛チャージを受けた。上がり3ホール連続バーディで通算14アンダーまで肉薄してきたが、あわてることはなかった。 「途中でリーダーボードを見たら、明愛の名前が2位になっていたので、そこでびっくりして、同じ地元だから頑張ろうという気持ちが2人とも強いんだなと思っていました。(試合が終わってから)アキちゃん、ナイスと声をかけました」 逆転優勝には届かなかったが、明愛も地元開催のトーナメントを盛り上げ、充実感を漂わせた。千怜に4打差でスタート。17番までに7個のバーディを奪って単独2位に浮上すると、圧巻は18番。フェアウェイから残り249ヤードの第2打をトレードマークになった"直ドラ"で狙い、見事に2オン成功。両手を上げてギャラリーの声援を誘ったときには、コースがまるでコンサート会場のようになった。 イーグルパットは惜しくも外したが、難なくバーディを奪い、通算14アンダーでホールアウト。「ちょっと悔しい気持ちと、千怜の優勝を久々にみられてうれしい気持ちでした。地元大会を2人で盛り上げることができたかなと思う」と姉妹でのワンツーフィニッシュを喜んだ。
TOTO優勝か、米ツアー最終予選か
5月以来の優勝を果たし、次なる大目標へ弾みがついた。 千怜は明愛とともに12月の米ツアー最終予選会(Qスクール)に挑戦するが、次戦のTOTOジャパンクラシックで2週連続の優勝を果たせば、米ツアーメンバーの資格を得られる。 「一番は勝ってQスクールを受けなくても行くのが夢でもあり、目標ですね。来週も優勝を目指して頑張りたい」 優勝した千怜と2位の明愛。"岩井ツインズ"の進化は止まらない。
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