【能登半島地震】石川県能登町長が和歌山県知事に支援のお礼
能登半島地震で被災し、和歌山県の支援を受けた石川県能登町の大森凡世町長が、8月21日夕方、和歌山県庁を訪れ、岸本周平知事にお礼を述べました。 能登町は能登半島地震の震源地にごく近く、最大震度6強を観測しました。8月19日現在、災害関連死23人を含め死者が25人、重傷が26人、軽傷が25人で、家屋の全壊が1339棟、大規模半壊が335棟、中規模半壊が533棟などとなっています。 和歌山県は、関西広域連合の取り決めで滋賀県と共に能登町の支援を担当し、被災直後の1月5日から5月末にかけて、のべ2560人の県と市町村の職員を派遣して、避難所の運営や、罹災証明書の発行業務などを支援したほか、岸本知事自らも能登町を訪問して被災状況の聞き取りなどを行いました。 岸本知事を表敬訪問した能登町の大森町長は「長くても2~3か月で終わる職員派遣を5月末まで行って頂き大変助かった」と感謝を述べました。 岸本知事は「困ったときはお互い様で、我々も先日の南海トラフ地震臨時情報で災害への緊張感が高まったばかり。能登半島と紀伊半島は地形的にも共通点が多く、防災の在り方を改めて見直している。今後もいろいろと教えて欲しい」とこたえました。 大森町長によりますと、被災直後の能登町では集落へ通じる一本道が被災して孤立が発生し「道路の啓開が最優先だったが、雪の深い時期と重なり大変難航した。インフラ各社の復旧作業を待っていられない状況で、その点を今後どうするかが課題だった」と振り返りました。