『悲しみに、こんにちは』のカルラ・シモン監督最新作 映画『太陽と桃の歌』24年12月日本公開
第72回ベルリン国際映画祭で金熊賞(最高賞)を受賞し、世界各地で56の映画祭やアワードに受賞＆ノミネートされた、映画『太陽と桃の歌』が、ついに日本公開される。この度、本作の予告映像とキービジュアルが公開された。 少女の特別な夏を描いた初の長編監督作『悲しみに、こんにちは』がベルリン国際映画祭で最優秀新人作品賞とジェネレーション部門グランプリを受賞したカルラ・シモン。長編2作目となる本作『太陽と桃の歌』は、カタルーニャを舞台に、伝統的な家族経営の桃農園が、ソーラーパネルに取って代わられるという世界中で起こっている自然と人間の問題を描き、ベルリン国際映画祭に凱旋するや見事金熊賞に輝いたヒューマンドラマ。 スペイン・カタルーニャで、三世代に渡る大家族で桃農園を営むソレ家。例年通り収穫を迎えようとした時、地主から夏の終わりに土地を明け渡すよう迫られる。桃の木を伐採して、代わりにソーラーパネルを敷き詰めるという。父親は激怒するが、妻と妹夫婦はパネルの管理をすれば「楽に稼げる」という囁きに心を動かされる。賭け事に懸けようとする祖父、取り付く島のない父、資金稼ぎに畑の片隅で大麻栽培を始める長男など、てんでバラバラに桃園の危機を何とかしようとするが、大げんかが勃発。一家に大きな亀裂が入ったまま、最後の収穫が始まろうとしていた‥‥。 カタルーニャの広大な大地と豊かな実り、煌めく夏の空と吹き抜ける風の下繰り広げられる、リアルな家族のやりとり。本作は、土地の再開発という急激な時代の変化に晒される家族の絆を通して、世界の未来を問いかける。 映画『太陽と桃の歌』は、2024年12月13日(金)よりロードショー。
otocoto編集部
