NATO事務総長、オランダのルッテ首相が就任へ ハンガリーが支持
10月に任期満了となる北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長の後任に、オランダのルッテ首相が就任することが確実になった。難色を示していたハンガリーのオルバン首相が18日、支持を表明。さらに、AFP通信によると、もう1人の候補だったルーマニアのヨハニス大統領が20日、立候補を取り下げ、ルッテ氏を支持することを明らかにした。 【写真】ハンガリーのブダペストで2024年6月12日、記者会見に臨む北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長(左)とハンガリーのオルバン首相=ロイター ルッテ氏は2010年から14年間、オランダ首相を務める。昨年7月にオランダ政界からの引退を表明していた。 NATOの意思決定は32の全加盟国の同意が必要だ。次期事務総長をめぐっては2月、米国がルッテ氏支持を表明。英独仏など多くの加盟国が賛同していた。一方で、英紙フィナンシャル・タイムズによると、ルッテ氏は過去にハンガリーの性的少数者についての政策などを批判したことでオルバン氏との間にあつれきがあり、ハンガリーがルッテ氏就任への「最大のハードル」となっていた。
朝日新聞社